安くて旨い海鮮を求めて昼から行列
梅田駅から地下街でつながるフコクフォレストスクエアの地下2階。開店前から早くも行列の店を見つけたら、そこが目指す「酒場 やまと」だ。
人気の訳は、とにかく旨い魚介料理が驚きの安さで堪能できることにつきる。
店先の水槽で泳ぐエビに期待を膨らませてカウンター席に陣取ると、その日の朝に入荷した鮮魚メニューがずらり。注文に迷うところだが、まずは名物の「活車エビのおどり」を注文する。
一匹180円という値段にも驚かされるが、口に含んだ瞬間ピクピクッと動く生きの良さと、甘くプリッとした歯応えは感動的。
エビの頭は塩焼きしてあり、これがまた酒のアテによく合う。さらに刺身もほとんどが活け〆で身も厚くプリプリだ。
懇意にする3軒の魚屋から仕入れているからできるというが、「アホみたいに安いやろ!」と笑う店長の寺田茂さん。
昼から並ぶ価値十分の梅田の名店である。
文/岩谷雪美 写真/秋 武生