ワインは色の違いによって、期待できる効果が異なる。では、それぞれどのような効果があるのだろうか? 効果を高める飲み方とともに解説していく。
赤と白で違うワインの効果
そもそも赤ワインと白ワインは、原料と仕込み方が異なる。ここではこれらの違いに触れつつ、それぞれの効果について紹介する。
赤ワイン
赤ワインの原料は黒ブドウである。実・果皮・種すべてを一緒に仕込むのが特徴だ。ワインの赤色は、果皮のアントシアニンに由来している。
このアントシアニンは、ポリフェノールの一種である。ポリフェノールには強い抗酸化作用があるといわれており、動脈硬化やがん、老化の予防効果がある。また、レスベラトロールという物質の効果により、認知症やアルツハイマー症の予防も期待できる。
白ワイン
一方白ワインの原料は白ブドウである。ブドウを潰して果汁のみを使用して仕込む。
白ワインに特徴的なのは、強力な殺菌効果である。これは有機酸によるもので、とくに食中毒に効果があるそうだ。また、白ワイン特有のカリウムは、塩分を排出する効果がある。そのため、むくみ対策や高血圧対策に効果があるとされる。
このようにワインには健康に嬉しい効能が含まれる。自分の健康状態に合わせて飲み分けてみてはいかがだろうか。
効果を高める飲み方と注意点
ワインの効果を高めるには、無理せずたしなむ程度に飲むことが大切。ここでは適切な飲み方と知っておきたい注意点を紹介する。
まず1日に飲むワインの適量は、グラス2杯が目安だ。これは、厚生労働省が提唱している「1日の適度な飲酒は、純アルコールで20g程度」というガイドラインに準ずる。飲み過ぎは健康によくないため、注意しよう。お酒が弱い人は、もちろんこれより少なくてよい。肝臓に負担をかけないよう、料理と一緒に飲むようにするのもよいだろう。
また、健康にいいからといって毎日飲むのもよいとはいえない。週に2日ほど休肝日を設けよう。あらかじめ「月曜と水曜はお酒なし」などと決めておくとよい。さらに、21時以降の飲酒は太りやすくなり、睡眠の質が下がる可能性がある。夜遅くの飲酒は睡眠が浅くなり、質のよい睡眠にならないため、控えた方がよいだろう。
異なる効果を持つ赤ワインと白ワイン。自分の健康状態に合わせて飲むことをおすすめする。