月島の立ち飲みバーとして知られる「tin」の2号店として開店して15年。店長・荒木章子氏のもと、地域に深くなじみ、夜ごと賑わう。
22歳まで会社員だった荒木氏がこの道に進んだのは、今はなき銀座のバー「ステラ」で働いたのがきっかけだ。その後、大阪でレストランサービスの経験を積み、ついに平成17年(2005)からこのバーを任された。
「女性バーテンダーも少なかった時代、ステラでは基礎から教えていただきました。私の財産です」と荒木氏は少し誇らしげに語る。
今は信頼するスタッフが飲み物を作ることも多くなったが、シェイカーを振る姿の美しさは積み重ねた歴史を感じさせる。季節によって変わる各種チーズやメニュー豊富な料理と共に、楽しい時間を過ごすことができる。
【Selected cocktail】ネバダ
季節のフルーツを使うカクテルも数々あるが、スタンダードで勧めることの多いのは、荒木氏が新人の頃から好きだというネバタ。ラムベースに酸味&少しビターな爽やかな味。990円。
※営業日時などについては要確認。