浅草の名店で身に付けた技に磨きをかけ、大人の空間を営む

浅草の吉原で生まれ育った小倉光清氏は当初、バーテンダーではなく街の洋食屋を目指していた。

「しかし、老舗の『神谷バー』に入りました。そこで朝から晩まで働き、バーテンダーの手伝いもしました。それが面白くて、1年後にはバーテンダースクールに通い始めたのです。すると浅草にいい先生がいると聞いて、その門をたたきました」

そこで出会ったのが、浅草の名店「ねも」の名物バーテンダー、根本元吉氏であった。こうして小倉氏はスクール卒業後、ねもの門をくぐり、約25年という長きにわたり在籍。
「親父さんから技術を学びました。今もそれを守っています」。

店には小倉氏がセレクトした銘酒のコースがある。内容はその時々により変わるが、単品では手を出しにくいものが、お値打ち価格で味わえるのだ。例えば究極の「ストラスアイラ」3種飲み比べ(1万4040円)など。3カ月の間に分けて飲んでも、数人で飲んでもOKなのだ。

文/野田 伊豆守