100年の歴史を刻む老舗を浅草の地で堪能する

大正7年(1918)、神戸の地で「サンボア」の前身である「岡西ミルクホール」が創業。その後、創業者の岡西繁一氏は北原白秋が編む文芸誌「ザンボア(ザボンのこと)」の名前を拝借し、店名を改称する。

これには関東大震災で神戸に居を移した谷崎潤一郎がひと役買った説もある。それはサンボアが当時の文化人に愛されていた証しだ。だが出来上がった看板のZが逆になりSに見えたため、サンボアとなってしまったのである。

「以来、岡西の下で修業した者たちが独自の暖簾分け制度により独立を果たし、100年を超える歴史を刻みました。現在は大阪、京都、東京に14店を展開しています」。

平成23年(2011)に誕生した「浅草サンボア」の松林喜智氏が語る。松林氏は平成15年(2003)創業の『銀座サンボア』創立メンバーである。17年のキャリアを誇る松林氏が作った氷なしハイボール(1080円)は、サンボア伝統の味を堪能できる。

文/野田 伊豆守