バーの原点を求めて文化の町、湯島に店を

地下鉄の「湯島駅」から不忍池方面に歩いて5分ほど。一帯は飲食店などが軒を連ねる繁華街となる。その一角、周囲の喧騒に埋もれることなく「ザ トラッド」の看板が灯っている。

オーナーバーテンダーの川崎堅城氏はこの世界に入って20年以上になる。バーの街・横浜で修業を積み、10年前に独立。大宮に姉妹店を持つ。

「3年前、歴史と文化の息吹くこの街に敢えて店を構えました」。
いわばバーテンダーとしての原点を見つめ直すつもりでこの地を選んだという。

周囲には「EST!」「琥珀」といった名店がある。今まで培ってきたバーテンダーとしての経験をもとに、いかに客に愛されるバーに創り上げていくか。「集大成、そしてバーテンダーとして次のステップに進むために、湯島ほどやりがいのある地はほかにありません」と語る。

その甲斐あってか、常連の客も増え、時としてひとりでは手いっぱいの時も珍しくなくなった。