渋谷で福島の銘酒に出会う

L字型のカウンターだけならば、よくある立ち呑みの風情だが、こちらはテラスが設けられ、エントランスには笹の葉が揺れるという風流な佇まい。

渋谷の百軒店という立地も相まって不思議な魅力を放っている。店内はおひとり様向けのカウンターと、2名用のテーブルがスマートに並んでいる。

壁際には2人用のテーブルが並ぶ。バッグ用のフックもあり。

訪れた日は土曜の深い時間だったのだが、次から次へと客が入り、一杯目からみな日本酒をオーダーしている。やはり土地柄もあって客層が若く、彼らが(彼女も)日本酒を愉しんでいる様子に、思わず「ガッツポーズを取ってしまう」とは店主の甲田力さん。

仕入れ次第でのラインアップゆえに一期一会の希少価値もあり。

酒は全て甲田さんの妻の故郷・福島産で、東京では出会えないような貴重な銘柄もかなりある。常時30種以上が並び、1杯500円からと気軽に飲める値段というのも嬉しい。

食事メニューも日本酒に合わせて、旬の野菜や食材を用いたものが愉しめる。特筆すべきは小鍋メニュー。おひとり様の客層が多いこともあり、ひとりで食すにちょうど良いサイズの鍋は人気だ。特に「ぶりしゃぶ」は、おすすめの一品。ほかにも小粋な肴が目白押しだ。

名物の「ぶりしゃぶ」
料亭で研鑽を積んだ甲田さんの料理。

呑める銘柄
天明、央、飛露喜、冩楽、花泉ほか

※新型コロナウイルス感染症対策のため営業時間・定休日に変更の可能性あり(2016年取材)

写真/今野 光

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