41159ライ麦を主な原料とした軽快な香り「CANADIAN WHISKY(カナディアンウイスキー)」|世界5大ウイスキーとは何か?

ライ麦を主な原料とした軽快な香り「CANADIAN WHISKY(カナディアンウイスキー)」|世界5大ウイスキーとは何か?

男の隠れ家編集部
編集部
この土地のウイスキーはおおらかで雄大なカナダの自然に似ているのかも知れない。酷薄な環境に対峙するべき味ではなく、ソフトでメロー。穏やかな夕暮れにゆったりと寄り添う。

アル・カポネもお気に入りだった?カナディアンウイスキーの代表格CANADIAN CLUBカナディアンクラブ)」

「C.C.」の愛称で世界に親しまれ、抜群の知名度を誇るカナディアンウイスキーの代表的ブランドである。1858年にスコットランド移民の子孫であるハイラム・ウォーカーが蒸溜所を設立。そこを中心に町ができ、1882年のカナディアンクラブ誕生後は、地名もウォーカー村になった。

ライ麦由来の爽快な味わいは、大消費地アメリカの紳士の社交場“ジェントルマンズクラブ”で大いに人気となり、禁酒法時代にはアル・カポネが大量に仕入れてさばいていたともいう。日本へはなんと、明治42年(1909)に初輸入されている。バニラや柑橘を思わせる香りと、わずかにオイリーな風味が醸す軽やかでエレガントな味わいは、明治期の日本紳士たちをも魅了したに違いない。

CANADIAN CLUB(カナディアンクラブ)
種類/カナディアンブレンデッド
地域/オンタリオ州ウォーカービル
製造元/ハイラム・ウォーカー&サンズ社
創業年/1858年
問合せ先/サントリーホールディングス
TEL/0120-139-310

【LINE UP】

カナディアンクラブ

クリーンで洗練された明るい味!

大自然の恵みと清冽な水から生まれたスムーズでマイルドな口当たり

特徴は、トウモロコシを主原料にしたベース・ウイスキーと、ライ麦・大麦などで仕込むフレーバリング・ウイスキーの絶妙なブレンド。蒸溜所のあるオンタリオ州ウィンザーの大自然と清冽な水がスムーズでマイルドな口当たりを造る。ハイボールやカクテルにも向く。

カナディアンクラブ
容量/700ml
アルコール度数/40度
価格/1,390円
【色】明るく透き通るようなゴールド
【香り】キャラメル・バニラ・スパイス
【味わい】デリケート・スムース・メロー・ほのかにオークとバニラ
【余韻】クリーンでドライでありながら、やわらかいオークの感覚

カナディアンクラブ ブラックラベル

長い余韻も愉しい濃厚なオーク香

カナディアンクラブ ブラックラベル
容量/700ml
アルコール度数/40度
価格/4,000円

カナディアンクラブ クラシック12年

カナディアンクラブ クラシック12年
容量/700ml
アルコール度数/40度
価格/2,000円

カナディアンクラブ 20年

カナディアンクラブ 20年
容量/750ml
アルコール度数/40度
価格/15,000円

王室に献上するために造られた特別なブレンドをゆるり味わう「CROWN ROYAL(クラウン ローヤル)」

大仰なブランド名には理由がある。1857年に設立されたラ・サール蒸溜所は、カナダがイギリス連邦の一員になった後、シーグラム社の傘下となった。そして1939年、イギリスとカナダの統治者であるジョージ6世夫妻が初めてカナダを訪問する。その際に献上されたのがこのウイスキーだ。

600種ものブレンドを試し、ボトルは王冠(クラウン)をイメージ。王家を思わす紫色のオペラバッグ(布袋)に入れた品はその後も来賓のもてなし用として少量生産されていたが、あまりの評判から市販に至った。現在ではプレミアムカナディアンとして世界中のファンの心をつかむ。

CROWN ROYAL(クラウン ローヤル)
種類/カナディアンブレンデッド
地域/オンタリオ州ウォータールー
製造元/ザ・クラウン・ローヤル・ディスティリング社
創業年/1939年
問合せ先/キリンビール
TEL/0120-111-560

クラウンローヤル

王冠の形をイメージした独特のボトル

ライトでいて格調高い高貴な味わいはまさに“ローヤル”の名にふさわしい

国王の王冠からヒントを得たという優美なボトル。豊富な穀類と清冽な水に恵まれたラ・サール蒸溜所で600種ものブレンドを試作した末に誕生した一品。大麦の甘さとライ麦由来のコクのあるオイリーさ、ほのかな蜂蜜の香り、軽快な口当たりとまろやかな味わい。絶妙なバランスはまさに高貴で格調が高い。

クラウンローヤル
容量/750ml
アルコール度数/40度
価格/オープン価格
【色】明るい琥珀色
【香り】豊かでコクがある。ほのかなバニラとフルーツの香り
【味わい】なめらかでクリーミー。バニラのような甘さ
【余韻】長く残る

ジョージア湾の水を使った3回蒸留と3年熟成による軽快でクリアな味「CANADIAN MIST(カナディアンミスト)」

五大湖のひとつとして知られるヒューロン湖の東、ジョージア湾を望む地にあるカナディアンミスト蒸溜所は、1967年にオンタリオ州に設立された。蒸溜所の半径100m以内で育ったトウモロコシや、カナダ産のライ麦と麦芽を主原料にして、蒸溜時には、塩分を抜いたジョージア湾の水で3回蒸留を行っている。これによって雑味を除去して、クリアな味を生んでいる。

ホワイトアメリカンオークの樽で熟成され、よりまろやかなウイスキーとブレンドすることで完成するカナディアンミストは、軽い口当たりと、まろやかなバニラ香が口に広がる。

CANADIAN MIST(カナディアンミスト)
種類/カナディアンブレンデッド
地域/オンタリオ州コリングウッド
製造元/カナディアンミスト・ディスティラリー社
創業年/1967年
問合せ先/アサヒビール
TEL/0120-011-121

カナディアンミスト

ウイスキー初心者にも呑みやすい軽やかな味は食事の供にもGOOD

3回の蒸留後、ホワイトオーク樽で熟成。軽快でスムーズな呑み心地と、まろやかな風味が際立つ。刺激も少ないため初心者でも呑みやすいだろう。ハイボールなどにして食事と合わせるにも向いている。

カナディアンミスト
容量/750ml
アルコール度数/40度
価格/1,370円
【色】リッチハニー
【香り】オーク、バニラ、フルーツ、ほんのりと香るブラウンシュガー
【味わい】軽い口当たり。ほんのり甘く、後からオークの香りが続く
【余韻】スッキリとした余韻が残る

カナダの蒸溜所を巡る。

カナダの蒸溜所は、歴史を反映してアメリカ国境に近いエリアに限られている。緯度ではだいたい北海道に相当する範囲だ。禁酒法時代には冬、凍ったデトロイト川を渡ってアメリカからウイスキーを買いに行く人も多かったらしい。

文◎秋川ゆか

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