上野・アメ横にある呑める「魚屋」
アメ横の高架下、鮮魚店や乾物店に挟まれた広さ3坪ほどの「魚草」は、20種類の日本酒と大船渡、淡路島、島根の港から直送される魚が楽しめるオープンエアの立ち呑み店。
「エイの肝刺し」「モウカの星(モウカザメの心臓)」など、他店ではお目にかかれない品が並ぶ。
「水揚げしてすぐ神経〆した魚を、細胞を壊さない最新冷凍技術(CAS)で凍結させたものを仕入れてます。時間を止めたような〝絶対鮮度〟が自慢」と店長の佐々木拓郎さん。
(500円)
社長を務める大橋磨州さんは東大大学院在籍中に上野の鮮魚店に勤め、この店を始めた。エイの肝はとろりと溶ける濃厚な味わい。レバーのようなサメの心臓も、ネギとタレが絡みなんとも旨い。
ト」(1000円)など、標榜する「呑める魚屋」にふさわしい品書きが魅力だ。
「初めて寄ったんですが、ほんと旨いっすね」と、若いサラリーマン。甘口から辛口まで幅広く揃えた酒と新鮮な魚を味わいたい。
文/奥 紀栄 撮影/島崎信一