6218中央線を代表する呑み屋といえば「いせや総本店」|東京・吉祥寺にある昼呑みの名店

中央線を代表する呑み屋といえば「いせや総本店」|東京・吉祥寺にある昼呑みの名店

男の隠れ家編集部
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吉祥寺で酒を飲むといえば、ここ「いせや総本店」であろう。昭和3年(1928年)開業で、精肉店からはじまり、長年中央線を代表する酒場として今日に至る。平成20年(2008年)に建物を改装したが、店舗正面の焼き場スペースが特等席なのは変わらない。夕方にはもうもうと煙が充満し、道行く人々を店内へ誘い入れる。

中央線の大衆酒場文化を牽引する

酒呑みにとって吉祥寺といえば、パルコでも東急百貨店でもなく、南口の「いせや」だろう。開業は戦前の昭和3年(1928)。当時は精肉店だったが、昭和29年(1954)からすき焼き、焼き鳥店も営み、今日に至る。

煙に包まれた焼き場を眺めつつ味わいたい「ミックス焼き鳥(4本)」(360円)。よく冷えた瓶ビールと共に味わう。単品ではタン、カシラ、軟骨、つくね、ガツ、ねぎ焼き、鳥皮、ぼんじり(各90円)もお勧めだ。「しもふりすき焼き(1人前)」(2000円)があるあたり、元精肉店らしい。
新鮮な豚の胃袋を使用した「ガツ刺」(360円)
「煮込み」(360円)

「今も裏手に精肉所があって、そこから肉を運んでますよ」と、本店を切り盛りする主任の斉藤茂規さん。斉藤さんの父親もここで働いていたという、いかにも老舗らしいエピソードだが、70〜80代の常連客が多いのも、また老舗ならではだろう。実に50年以上通っている客もいるそうだ。

当時の建物は老朽化のため平成20年(2008)に改装、新装オープンしたが、道路に面した焼き場正面の立ち呑みスペースが一番の特等席なのは今も変わりない。

梅酒が入った瓶。卓上で客が自分で作るシステム。
隠れた名物「自家製シューマイ」は2つで360円

「ここのシューマイは絶品だよ」と常連さん。もうもうと上がる煙に包まれ、ビールの大瓶をコップでやるのが、正しいのである。

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