ノスタルジックな街並みに
静かにそびえる温泉ホテル

江戸時代の後期から物資の行き交う港町として栄え、歴史の面影を残す小樽の街並みは国内外から訪れる観光客で賑わいを見せている。

ノスタルジックな雰囲気が残るJR「小樽駅」から15分ほど歩いたところに建つ「小樽ふる川」は、小樽運河のすぐそばに位置し、観光の拠点としても人気の宿だ。

街中のホテルでも温泉が完備されており、玄関横には無料の足湯も設置されているのが嬉しい。長旅で歩きつかれた足をじんわりと温めながら、雪に覆われた倉庫群をのんびりと眺めてもいい。

玄関へと歩を進めると、過去へタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれる。明治時代の商家を再現したという1階の帳場には数多くの古民具が並べられ、どこか懐かしさを感じさせる。

また市街地側に用意された各階の趣きある客室から窓外を望むと、白銀の世界が広がる街並みのほか、小樽のシンボル的な山であり、標高約532mの天狗山が望める。この天狗山は市内にあるので、山頂から「北海道三大夜景」にも数えられる絶景を愉しむのも良いだろう。

観光を満喫した後の愉しみといえば、まずは温泉。小樽ふる川の無色透明の湯は、ナトリウム塩化物泉で入浴後の保温効果が高いという。1階の大浴場は「壱の湯」と呼ばれ、露天や内湯、よもぎ蒸し湯がある。

小樽軟石を使用した内風呂は、蔵の中にいるように感じられ、ガラス窓の向こうに見える雪景色を眺めながら、ゆっくりと冷えた体を温めたい。

また壱の湯と朝晩で男女入れ替え制となっている「弐の湯」も堪能したい。木の温もりが感じられる湯船からは、ヒノキの香りが立ち上り、癒しの空間を演出している。

夕食には小樽近郊の食材をふんだんに使った和食会席が並ぶ。
新鮮な魚介類やふっくらと釜戸で炊かれた道産米など、素材の味を生かした料理を時間をかけて味わいたい。

食後は館内を散策してもいい。1階の売店では小樽の名産である手作りのガラスのほか、陶器などが置かれている。さらに当館オリジナルのワイン(2200円~)も販売され、手軽に土産が購入できる。また館内にはランプの灯りとステンドグラスがきらめく「光ラウンジ」もある。

24時間利用できる室内はクラシック音楽が流れ、本棚にある約1000冊の本を手にのんびりと過ごせる。
歴史ある街に佇む昭和レトロな宿で贅沢なひと時を過ごしたい。