趣きが異なる4種の客室と
伝統的な日本旅館建築に和む

奈良時代に湧出したと伝わる二日市温泉を引く「大丸別荘」。周辺には太宰府天満宮や天拝山、国立博物館といった見所が点在している。

創業は慶応元年(1865)と古く、長い歴史の中で受け継がれてきた伝統とおもてなしが、心和ませる空間を演出してくれる。

同宿は6500坪の広大な敷地を有し、その大半を日本庭園が占めている。冬は雪景色のなかで咲く梅の姿を見ることができ、季節の移ろいを感じさせる。

古来、『万葉集』にも詠まれ太宰部政庁の役人や僧侶も愛したという温泉は、なめらかで優しい湯ざわり。川と滝壺を思わせる源泉かけ流しの大浴場のほか、客室の大正亭宿泊者だけが利用できる家族風呂などがある。また平安亭と蓮魚庵の客室には温泉の内湯もある。

湯浴みを満喫した後は、お待ちかねの夕食。膳を彩るのは冬の食材を生かした創作料理の数々。一品ひと品丁寧な調理が施され、滋味深い味わいを部屋食で味わえるのも嬉しい。定番の会席料理のほか、精進料理やお祝い膳などもあり、要望に合った献立を用意してくれるので、旅の目的に合わせてもいい。