扉を開けた瞬間、どこかのショップに迷い込んだかと錯覚するほどのインパクト。古いマンションの外観からは想像できない、ポップで存在感のあるエントランス空間がそこに広がっていた。

スターウォーズのキャラクターや自転車が出迎える玄関脇のエントランスホール。

念願だったという土間空間にしたエントランスには、自転車やフィギュア、カラフルなスニーカーなどがずらり。お気に入りのモノを飾るためだけに棚を作り、ガラスケースなどを設置したというが、そのディスプレイセンスは見事だ。

キッチンカウンター越しに見たワークスペース。右側は趣味のコーナー、左側は仕事用のパソコンコーナー。狭い空間を上手く利用。

そしてそのワクワク感はさらに部屋の中へと続いていき、パソコンを設置したワークスペースにも反映されている。カウンターキッチンの向かいに造ったそこは、仕事と趣味を楽しむ松丸さんのとっておきの秘密基地。

90cm四方のパソコンスペースは体の大きな松丸さんにはちょっと狭そうだが、「座るとなぜか収まりが良くて妙に落ち着くんですよね」と笑顔を見せる。右隣にも机と棚を置き、フィギュアやけん玉コレクションの指定席に。古いパソコンはインテリアのひとつだという。

仕事用のパソコンコーナー。左右、奥行き共に約90cmの狭い空間だが、居心地は抜群だとか。棚を付けて本を並べるなど、使い勝手も考慮している。
懐かしのマッキントッシュのパソコンはディスプレイ用。

実はこのワークスペースは、浴室とウォークインクローゼットの間を利用したデッドスペース。2つに区切られ、しかも奥行きに段差があるのは構造上の問題なのだ。

玄関エントランスから日差しがさんさんと入る明るいリビングに続く廊下。右側がワークスペース、左側がキッチンカウンター。50平米3LDKを1LDKの間取りに全面リノベーションした。

「でも、この小さな空間の集まりが遊び心をくすぐり、フィギュアなどを飾るにはもってこいなんですよ」

玄関を入ってすぐの土間(エントランス)に立つ松丸さん。「このスペースは冬は寒いのですが、ここで自転車の整備などをしていると時間を忘れますね」。
自転車のメンテナンス工具は有孔ボードに掛けて並べているが、それもインテリアの一部のよう。

【秘密基地造りのPOINT】
1.コレクションのフィギュアを飾るのが前提。
2.デッドスペースを上手に活用。
3.居心地の良い適度なこもり感。

【Owner’s voice】
とにかく集めたフィギュアを飾ることを前提に設計をしてもらいました。その中で確保した小さなワークスペースが、なんだかとても心地良いんです。

文/岩谷雪美 撮影/佐藤佳穂