本が好きな人にとって、こんな秘密基地はきっと憧れだろう。天井まで届くオープン式の棚には本や趣味の雑貨などが美しく並んでおり、おこもり感も抜群だ。それはまるで“小さな図書館”と喩えたくなる様相を呈している。

机をメインに、前後左右に手が届くのも良い。

「新築にするかリノベーション物件にするかを天秤にかけた時、間取りが自由になる後者に魅力を感じたんです。そしてその時、真っ先に思いついたのが大量の本を並べられる書斎でした」とM.Jさん。

棚は可動式のため、本の大きさによって変えられる。
本のほかに雑貨も飾る。
ミニ書斎の両側には扉があり、動線も考慮。

通っていた渋谷のブックカフェで見た空間をヒントに、ご夫婦で楽しみながらあれこれ構想。マンションという限られたスペースに、リビングダイニングからそのままつながるミニ書斎が完成した。

リビングダイニングから続く書斎。壁で隔てることで別の雰囲気が漂う。

あえて扉は付けずにオープンにしているのは、こもり感を確保しながらも閉鎖的にはしたくなかったため。入口の高さを低めにしたり、白のブリックタイルの壁を施すなどして空間を区切り、空気感を変えているという。

「書斎の内部は全て木造にし、照明も温かみのあるものにしています。ここに入ると気持ちのスイッチが入れ替わる気がするんです」

【秘密基地造りのPOINT】
1.本をすっきり収める図書館のような空間。
2.書斎の入口は高さを変えてタイルを貼る。
3.無垢材を多様し、温かみも追求。

【Owner’s voice】
全体的に木の風合いを生かしています。また、書斎の床板はオークの無垢材なのですが、斜めに配置したことで、実際より空間に奥行きがあるように見えます。

文/岩谷雪美 撮影/佐藤佳穂