およそ2万枚のアナログ盤がある宝箱のような店

京都市営地下鉄「京都市役所前駅」で下車して地上に出ると、界隈は四条河原町から北上してくる喧騒が少し落ち着いて、路地には小さな店が目立つようになる。「HOT LINE」は京都市役所の西、寺町通りに面するビルの3階にある。

古いビルに見られる重い鉄製のドアを開けると、積み重なったレコードで視界がふさがれてしまっている。レコードを崩さないように慎重に迷路のような狭い通路を進むと、店内は意外に広いことがわかる。

所狭しとレコードが並び、積み重なる店内。

レジで、やはりレコードに埋もれているご主人の藤本さんに聞いても在庫のレコードの枚数は正確にはわからないという。「およそ2万枚以上じゃないかな」

藤本さんが座るレジ付近もレコードが山となる。

ジャンルもジャズを中心に歌謡曲からクラシックまで、すべてが揃っている。お目当てのレコードがあるかないか、宝探しをすれば思いもかけない貴重な1枚に巡り会えるかも知れない。

積まれているレコードには「さわるな、くずれる」の文字が。

オススメのアナログ盤

ここではお店がオススメしたアナログ盤を紹介しよう。もちろん、素晴らしい音楽がたくさんあるなかで、選んでいただいたもの。これだけが全てではないが参考までに。

FUJIYAMA MAMA
ワンダ・ジャクソン/1957
キャピタル
1954年のA・アレンによるR&Bがオリジナルで、それを1957年にワンダ・ジャクソンがロカビリーで唄ったもの。日本でもシングルがスマッシュ・ヒットした。

リバプール・エレキ・ショウ/ポップ・ギア
フォー・ペニーズ、スペンサー・デーヴィス・グループなど/1965
フィリップス
1965年に公開されたリバプール・サウンドを紹介する長編音楽記録映画のサントラ盤。スペンサー・デーヴィス・グループやフォー・ペニーズなどの楽曲が入っている。

優しく愛して
小坂一也/1956 
コロンビア
「和製プレスリー」と称され、当時のアイドルだった小坂一也と、ワゴンマスターズが出したエルヴィス・プレスリーのカバーシングルの第2弾。

写真/秋武生