初期型にこだわって日本中探しまくった

「ジウジアーロデザインのクーペは今でも抜きんでる美しさだ」望月さんお勧めの富士山眺望ポイント。気品のあるデザインに惚れた117クーペにとって一番似合うという。

最初に手に入れたのは後期型の117クーペ。「これも気に入っていたんですが、最初に見た初期のハンドメイドモデルがどうしても忘れられなくて、もう一度探すことにしたんです」と話す。

その甲斐あって今から10年ほど前、知人の修理工場の片隅に10年以上ほこりを被って置かれていたクルマを発見。その場で即決して長年の夢を叶えたのだ。

1966年のジュネーヴ・モーターショーで発表された117クーペのフォルムを出すには、当時の機械加工技術では難しいため、車体生産工程のほとんどを手作業で行った。
望月さんの部屋に飾られている117クーペのイラスト。

早速、勤めていた時の知り合いの修理工場などのネットワークの力を借り、レストアに着手。

パーツを始め必要な部品などは既にディーラーにもなく、入手には苦労したとのことだが、同じクルマを所有するオーナーズクラブなどの協力も得て、現在も快調に走らせている。昔のクルマのためハンドルとブレーキは重いが、やはり運転は楽しいと話してくれた望月さん。

初期型117なのでベレットGTRと同じ1600ccDOHCエンジンを搭載している。しっかりと分解整備されているので走りは快調だという。ブルーのカムカバーが存在感を放つ。
車体の生産工程がほとんどハンドメイドで作られた初期型は気品を感じられるジウジアーロデザイン。

「やはりリアサイドのデザインは秀逸ですよね。でも古いクルマなのでハンドルはパワーステアリングなしなので重いし、ブレーキの利きも悪いので慎重に走らせています」

昔のクルマなのでハンドルとブレーキが重いが、運転は楽しいと言う望月さん。
ミラーやフロントエンブレムの意匠を見ても、その当時のいすゞの意気込みが伝わってくる。

いすゞ 117クーペ

特徴的なデザインはジウジアーロ。初期型は外観フォルムを手作業で作り上げた少量生産モデルだったために、ハンドメイドモデルと呼ばれた。