一目惚れして個人輸入で手に入れたMG。自らレストアし続けていまだに快調「MG ミジェット TDⅡ」(1953/イギリス)|憧れのクラシックカースタイル
2輪のレースライダーとして活躍していた時期があり、ドリフトコースで有名な日光サーキットも経営しているという、モータースポーツの世界に生きてきた小野さん。MGとの出会いは1953年。日本にわずか3台だけ輸入されたその実車を見て一目惚れしてしまい、1963年に個人輸入でこのクルマを手に入れた。MG一筋60年以上人生を決定づけた一台

それを自分でレストアしてこれまで56年間維持し続けている。そうした経歴から小野さんの元には同クルマの修理の依頼が多く舞い込み、MGのことなら小野さんに聞けと評判になっている。MGを整備するために自宅に隣接して造られたガレージには修理依頼のMGが常に置かれている状態だ。とにかく自らレストアし続けているので、MGのこと全てが楽しみだという。



レストア歴50年以上の小野さんのMGミジェット TDⅡは、現代のクルマのようにスムーズに走る。それは、小野さんがエンジンも全てレストアしているため、走りは常に快調なのだ。



これまで所有したクルマはスバル360から始まり、100台以上は乗り継いできているが、そのなかでもやはり一番がこのMGだということだ。「フロント回りのラジエーターグリルからバンパー、そしてフェンダーへと続くデザインが気に入ってます」。

MG ミジェット TDⅡ

英国の自動車メーカーのモーリス・ガレージの頭文字が「MG」。TシリーズはTA、TC、TD、TFが20年間造られたが、外観はほとんど変わっていない。
情報概要
製造開始年 | 1950年 |
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排気量 | 1250cc |
エンジン | 直列4気筒OHV |