19454整備工場にも引けをとらない自作のガレージで、クルマに愛情を注ぐ「モーリス マイナー ピックアップ」(1961/イギリス)|わたしが クラシックカーに乗り続ける、その理由。

整備工場にも引けをとらない自作のガレージで、クルマに愛情を注ぐ「モーリス マイナー ピックアップ」(1961/イギリス)|わたしが クラシックカーに乗り続ける、その理由。

男の隠れ家編集部
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欧州車独特のフォルムを持つピックアップは、オーナーの小畑さんお気に入りの一台だ。整備工場にも引けをとらない設備を揃えたガレージで、ほとんどの整備は自身で行い、愛情を注いでいる。

アメ車と違う雰囲気満載の欧州車のピックアップ

オーナーの小畑さん曰く「以前から小さなヨーロッパ車のピックアップを探していたんですよ」。ホームセンターの仕事を長年勤め上げ、定年後にその経験を生かして、念願のガレージを自分で造り上げた。しかし、欧州車のピックアップにはなかなか巡り会えず、ようやく3年前に日本ではほとんど見ないモーリスピックアップを手に入れた。

ヨーロッパの街中で今でも普通に仕事車として走っているような、何のてらいもない自然体のフォルムがお気に入りだ。オリジナルのライトブルーの車体色もそのままキープしている。

アメリカ車のパンプキンタイプのトラックをそのまま小さくしたようなデザインがとても気に入っていると話す。「特に小さくてもボリューミーなボンネットやフェンダーの形状が気に入っています」。ガレージ内には整備工場にも引けをとらない工作機械をズラリと揃えて、ほとんどの整備は自分で行っているという。

ガレージは写真に映っているほぼ3倍の広さ。好きな小物を飾る事務スペース、工具や工作機械がぎっしり入っている作業場。すべて自分で造ったという。ボディの下回りを見る作業のために、潜って作業ができるように、小型ユンボを使って自分で穴を掘り3年かけて造った。ガレージには三輪のミゼットも同居している。

ドアサイドのペイントは、イギリスで実際走っている車両の写真を見て、それを参考にして塗ったそうだ。またピックアップベッド(荷台)のカバーもイギリスで仕事に使われている同タイプの写真を参考にして製作したとのこと。車検なども自分で点検修理して取得しているというのも納得だ。

運転席周りは商業車・トラックだけにとてもシンプルな造り。それがなんとも良い味になっている。ダッシュボード真ん中にはモーリスMINIと同じ様な大型丸メーターを装備している。
エンジンはMINI系と同じ直列の4気筒1090ccを積んでいる。トラックハッチには英国旗とチェッカーフラッグを模して、雰囲気を盛り上げている。

【Owner’s voice】
英国車なのでパーツ供給は安心
古いクルマですが、英国車だけにパーツは十分流通しているので安心です。いまのところ困らないですね。近い将来、同時期に生産されていたMINIのピックアップトラックが欲しいです。

モーリスマイナーピックアップ

モーリス・マイナーのバンのバージョンと共に1953年から73年まで造られたクルマで、ミニのアレック・イシゴニス氏が設計した小型車だ。

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