19716エンジンむき出しのド迫力マシン。バイクのような走行性と爽快感「モーガン 3ホイラー」(1933/イギリス)|わたしが クラシックカーに乗り続ける、その理由。

エンジンむき出しのド迫力マシン。バイクのような走行性と爽快感「モーガン 3ホイラー」(1933/イギリス)|わたしが クラシックカーに乗り続ける、その理由。

男の隠れ家編集部
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バイク乗りでもある田島さんの愛車は、オープンエアーの爽快感を楽しめる3輪のクラシックカー「モーガン 3ホイラー」だ。なんと、エンジンがフロントグリルよりも前に装着され ているド迫力のマシンを紹介しよう。

バイクから3輪まで風を感じて乗ってきた

埼玉県で塗装業を営む田島さん。工場の傍の2段式のパーキングには、上段にホンダNSX(2002年)、下段にはエンジンがむき出し状態で装着されているモーガンの3ホイラーが鎮座している。

工場横の倉庫にはクラシカルなレース仕様のバイクがたくさんある。バイクのレースに長年参加されていた田島さんは「これらは私の歴史、人生の一部分みたいなものですよ」と話す。

古いクルマの話を始めると、どうしても流れはトーハツ時代のバイクのレースに繋がってしまうという田島さん。

16歳で軽免許を取得し、バイクと共にクルマ歴は愛知工業の360ccのKONYから始まり、トヨタ800、日産スカイラインGTA、ブルーバードSSSなどを乗り継ぎ、ロタースエラン、ジャガーE-typeなども手に入れた。そして到達したのが、5年前にオープンエアーが楽しめる3輪のクラッシックカー、モーガンなのだ。

現在、モーガンより発売されている新車で買える3ホイーラーではなく90年前のオリジナ ル車両。
エンジンがフロントグリルよりも前に装着されているド迫力マシン。
当時はバイクのエンジンを搭載することが多かったようで、マチレスの水冷1000ccVTwinサイドバルブが装着されている。
まだシンクロもつかないギアーはハンドチェンジ、回転を合わせるのにコツがいる。
後ろは1輪になっている。

「バイクに近いクルマで小さなウインドスクリーンに流れる景色が楽しみです」と言う。ただ90年近く前の車だけに、日本の車検を通すのも大変だったという。もちろんパーツも苦労の種で、現在も右のシリンダーを探している。

今でも元気に走ってくれる。ジェットヘルメットにゴーグルというスタイルはこの車がバイクに近いということの証なのだ。前2輪後ろ1輪というレイアウトは、現在の最新3輪カーにも踏襲され、いわゆるトライクなどよりも安定したコーナリングを実現させた。

【Owner’s voice】
バイクとモーガンは大きな共通項があります
何より、囲われたクルマにはない爽快感を感じられるので、このクルマを探したんですよ。根はバイク好きなんでしょうね。スポーティーに風を感じて走ることは譲れないんですよ。

モーガン 3ホイラー

モーガンは3ホイラーの製作・販売で始まった自動車メーカー。この車の成功が今につながっている。当時はバイクのエンジンが載せられていた。

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