バイクから3輪まで風を感じて乗ってきた
埼玉県で塗装業を営む田島さん。工場の傍の2段式のパーキングには、上段にホンダNSX(2002年)、下段にはエンジンがむき出し状態で装着されているモーガンの3ホイラーが鎮座している。
工場横の倉庫にはクラシカルなレース仕様のバイクがたくさんある。バイクのレースに長年参加されていた田島さんは「これらは私の歴史、人生の一部分みたいなものですよ」と話す。
16歳で軽免許を取得し、バイクと共にクルマ歴は愛知工業の360ccのKONYから始まり、トヨタ800、日産スカイラインGTA、ブルーバードSSSなどを乗り継ぎ、ロタースエラン、ジャガーE-typeなども手に入れた。そして到達したのが、5年前にオープンエアーが楽しめる3輪のクラッシックカー、モーガンなのだ。
「バイクに近いクルマで小さなウインドスクリーンに流れる景色が楽しみです」と言う。ただ90年近く前の車だけに、日本の車検を通すのも大変だったという。もちろんパーツも苦労の種で、現在も右のシリンダーを探している。
【Owner’s voice】
バイクとモーガンは大きな共通項があります
何より、囲われたクルマにはない爽快感を感じられるので、このクルマを探したんですよ。根はバイク好きなんでしょうね。スポーティーに風を感じて走ることは譲れないんですよ。
モーガン 3ホイラー
モーガンは3ホイラーの製作・販売で始まった自動車メーカー。この車の成功が今につながっている。当時はバイクのエンジンが載せられていた。