19752乗っていて楽しい。乗り続けてわかる旧車の魅力「ヒルマンミンクス」(1964/日本)|わたしが クラシックカーに乗り続ける、その理由。

乗っていて楽しい。乗り続けてわかる旧車の魅力「ヒルマンミンクス」(1964/日本)|わたしが クラシックカーに乗り続ける、その理由。

男の隠れ家編集部
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戦後日本の自動車メーカーは、一時期自社製造が難しく、外国車のノックダウン(現地組み立て)でクルマを製造していた。その時代に、いすゞ自動車がイギリスルーツ社からライセンスを受けて製造していたのが、このヒルマンミンクスだ。

ヨーロッパフォードから始まったクルマ遍歴

1964年頃ともなると、国産車の品質基準は、ほぼ世界基準になったといわれている。

オーナーの武石さんは18歳で運転免許を取得した時、ひょんなことから、その当時でも珍しかったヨーロッパフォードの小型車、プリフェクトを親戚より譲り受けて乗り始めることになる。

細く白いハンドル。コラムシフトは4速マニュアルとなる。

それがきっかけで、その後フォードポピュラーなど英国車を乗り継ぐことになった。一時期はアメリカ車への傾倒もあったが、31年前このヒルマンミンクスに出会うことになる。「購入した時点では特別な思いを持って手に入れたわけではなく、足として必要だっただけだったんです」と武石さん。

メータ周りも時代を物語っている。
フロントの重厚感がいい。

手に入れて2週間目には北海道旅行に利用して、乗り心地、操作性、そしてデザインなど大変気に入ったそうだ。「乗っていて楽しいですね」と武石氏、現在も自分で色々手を入れて、普段の足として走らせているそうだ。

当時のヨーロッパ車とアメリカ車のデザインが融合されたようなクルマの造り。この流れは、当時の国産メーカーのクルマ造りにもかなり影響があったようだ。
前後とも5ナンバーの割には重厚感はある。
整備などはなるべく自分でというのが武石さんのポリシー。メンテナンスしやすいように自作でLEDの作業ライトを製作したりしている。
エンジンは1500cc水冷4気筒を採用。

【Owner’s voice】
足として使えるクルマとして入手
自分らしくないクルマには乗りたくないですよね。このクルマはかなり気に入っており、長く乗りたいんですよね。最初に乗ったフォードプリフェクトはもう一度手に入れてみたいですね。

ヒルマンミンクス

いすゞ自動車がルーツ自動車とノックダウン方式で製造していたクルマ。その後に出たベレットが登場しても人気は衰えず1964年まで製造された。

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