この車でレースに出ていたこともあるので、内張が外されたレース仕様のままの運転席周り。ミッション周りの断熱もレース仕様のまま。

アメリカで「SINZO AUTO」を営んでいる石井さん。日本での実家の仕事がガソリンスタンドで、そこで覚えたのが車の修理技術。21歳の時にアメリカを旅行し、偶然その技術を現地で披露することになった。

エンジンはL24からL28に換装し、3.1リットルまでボアアップして、レース仕様となっている。

その時にできた友人から「シンゾーは車を修理できるんだからアメリカで働いたらいい」という誘いに乗り、82年、本格的に渡米。日系の修理工場で働きながら腕を磨き、その後独立してシンゾーオートを営むことになった。

「うちは基本普通の町の修理屋なんです」。しかし当時レースで大人気だった240Zをいじり始め、お客さんがその噂を聞き集まるようになったそうだ。もちろん石井さんもZにはまり、グッドコンディションの69年を乗り回している。

アメリカでは珍しいマニュアルミッション。小気味よく決まるシフトでメリハリのある運転を楽しんでいる。

「日本でサンダーバードに乗っていたんで、アメ車も好きなんだけれどね」。

【Owner’s voice】
今から乗りたいクルマは無いほど気に入っている
現在は、古い車の修理をしてくれるところが減りました。キャブレター車の微妙な調整をできる人もいないからか、そんな修理ばかりがやっていて、クルマに乗る暇がありません(笑)。

ダットサン240Z

1969年に先代モデルであるオープンのフェアレディ次のモデルとして発売された。高額なスポーツカーと同等以上のスペックとスタイルで大ヒットした。

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