籠もり感も抜群のワークデスクでは仕事もはかどる。デスクには会社用とプライベート用のPCを2台を置いている。

「リノベーションするにあたりまず考えたのが、長年集めてきた多くの本やDVDを整理して指定席を造ることでした。何より見やすく使い勝手を良くすること。そして仕事もできるワークスペースも一緒に造りたかったんです」

インナーテラスと名付けた回廊の東部分。左手の内窓がベッドルームで、奥がミニ書斎&ライブラリーへと続いている。

新築マンションも考えたが、やはり間取りが決まっているとそんな希望も自由もきかないと、中古物件をリノベーションする方向に転向。友人がそのスタイルで素敵に暮らしているのを目にしたことも背中を押すきっかけとなった。

2015年に運良く出合った118平方メートル・5LDKもの広い物件は、建築士の提案でとてもユニークな間取りに変更。もともとあった東側の洋室と和室の3室を取り払い、ベッドルームとミニ書斎&ライブラリーにしたのである。ちなみにリビングダイニングも広くなって気持ちよさが増す結果になった。

間取りを大きく変えたことでリビングダイニングも広々とした。奥さんと二人暮らしの坂井邸には穏やかな時間が流れる。

何がユニークかというと、正方形の寝室をぐるりと囲む回廊のような造りになっていること。そしてその回廊部分に自分空間を配置したのである。動線の良さは抜群で、空間を縦長にしたことで本の収納もすっきり。

しかも本棚も工夫が凝らされ、単行本、雑誌などそれぞれのサイズに合わせて造り付けられている。さりげなく飾られたスノードームのコレクションも素敵なアクセントになっている

天童木工の赤いソファがセンス良く配されたミニ書斎&ライブラリー。左の壁側が寝室。
本棚にはコレクションのスノードームをディスプレイ。海外に行った際にもついスノードームを探してしまうとか。

「ひと仕事終えた後、ライブラリーのソファに座って大好きな本を読みふける時間が何より幸せです」

ミニ書斎側からライブラリーを見たところ。

【秘密基地造りのPOINT】
1.回廊にして絵や本を飾る。
2.本棚に囲まれたソファで読書。
3.適度な籠もり感で仕事に集中。

【Owner’s voice】
建築士さんが元の間取りを見てすぐに回廊式のスペースを提案してくれたことは驚きでした。満足しています。

文/岩谷雪美 写真/秋 武生