玄関からリビングに向かうと、まず目に入るのが存在感のある金網。リビングスペースの金網の奥こそが、Iさんの秘密基地である。
料理を作るように、普段の生活の一部として靴作りもできたらと思っていたIさん。このスペースは、できるだけ普段過ごす場所から隔離したくなかったという。
仕切らずにあえて金網にすることで、家族がリビングやキッチンにいても話をしながら作業ができ、S字フック等を使えば収納スペースにもなるため、とても便利なのだそう。
キッチンに匹敵するほどに、このスペースを造ることを前提で家造りをしたというから、このスペースへの思いの強さが伺える。
次に目に留まったのは、アトリエスペースの床がモルタルになっていることだった。これは、靴を修理する時に汚れたままでも置いておくことができ、また靴作り以外でも日曜大工をする際にも大変使いやすいと満足そうなIさん。
「どこかアトリエっぽい雰囲気にしたかった」という思いが叶えられた空間には、今日も家族の明るい笑い声が響いている。
【秘密基地造りのPOINT】
1.家族の気配を感じられる金網を使用。
2.汚れが気にならない土間空間。
3.光を取り込める間取りに。
【Owner’s voice】
手の届く範囲に必要なものがほとんどあるのでとても良いです。金網で仕切るだけでも秘密基地感は十分です。