小さな窓を南北面に設けたことで、明るさを確保すると同時に入ってくる光も部屋の演出にひと役買っている。

設計会社にお願いしたのが「書斎として利用するためにカウンターデスクや本棚、ロフトへの階段など、部屋の統一感を出してほしい」ということだった。

さらに、古さと新しい素材を上手く溶け込ませるために塗装には特にこだわったのだと言う。そのため、壁の色は何度もやり直し、ようやく写真に写る深みのあるブルーに落ち着いた。

何度も塗り直してもらったという壁の色。壁の色によって空間の意味合いががらっと違ってくる。この深みのあるブルーにしたことで大人の空間が出来上がったと、T.Oさんは満足だという。

ただし、2世帯住宅を分けたことで理想の個人的スペースを確保できたのは良いのだが、収納スペースが母屋側にあったため、それがほぼ無くなってしまった。そこでこの書斎スペースにロフトを設けて一部を収納スペースに割くことにした。

ロフトの下のスペースには本棚を設置している。ロフトの天井のおかげで適度なこもり感があり、落ち着けるとのことだ。ここにはT.Oさんの日課でもある体づくりのためのマシンも置いてある。

おかげでロフトにテレビを置き、趣味の写真をモニターできるスペースも確保できた。「その際に天井を抜いて露わになった古い梁を生かし、机や本棚、ロフトへの階段も着色して古民家風な雰囲気を出しました」とT.Oさん。

減った収納スペースを確保するために造ったロフト。今はTVモニターで撮影した写真チェックをしている。

ざっくりとした素材感のある雰囲気が好みだったので、床にはウォルナットの無垢材を使用。カウンターデスクと本棚も床材と統一して仕上げ、隠れ家的な空間を目指した。
「落ち着けるスペース、非常に快適な空間になりました」

ロフトから見下ろした1階の仕事空間。シックな青の色彩は一見すると暗くも感じるが、実際は窓から光が差すので明るさは十分確保できる。

【秘密基地造りのPOINT】
1.徹底的にこだわった壁などの色彩。
2.一石二鳥で収納空間も確保できた。
3.統一感を出して非日常空間とした。

【Owner’s voice】
まだ、出来上がって半年余りなので、今のところは満足しています。この空間で仕事をしたり本を読んだりしていると、時間の経過を忘れてしまいます。

写真/遠藤純