時が止まったかのような
唯一無二の空間が広がる

旦那さんとミニチュアダックスのチャビーとマンションで生活を送る工房長さん。以前はDIYに対する興味も知識も薄かったという。それが一変したのは3年前のこと。

「大家さんが『おしゃれに住んでくれて嬉しいよ。壊さない限り好きにいじって構わない』とおっしゃってくださったんです。途端に変えたい! という思いが込み上げてきて」

工房長さんは実は、ありふれた白い壁紙が気に入らなかった。また、リビングダイニングの側にバスルームのドアがあるのもプライバシーが保てないと思っていたが、賃貸マンションに手を加えてはいけないと諦めていた。そんな時、大家さんから御墨付きをもらったことでDIYに踏み切るわけだが、作業をするのは工房長さんだけ。旦那さんはDIYに対する興味が全くない。そのため、自分の好きなように室内を造り替えていくことができた。

「仕事をしながらぼちぼち進めました。通販で外国製の建具やサイズを指定した壁板などを注文しました。だから材料を切ったりすることなく、ペンキを塗り、貼っていくのです。フローリングをクッションフロアに代え、建具に自分好みの色を縫って壁を隠し、LDKの間取りも仕切って、変化のある空間にしました」

マンションにありがちなありきたりの室内はどこか懐かしさを漂わせ、時が止まったかのような装いに様変わりした。そしてその空間は常に手が加えられている。

「昨日完成した空間を数日後には変えてしまう。それが楽しくてならないんですよ」