21955北欧家具に惚れ込み、尽きない魅力を伝える「Lewis」|北欧ヴィンテージ家具の店

北欧家具に惚れ込み、尽きない魅力を伝える「Lewis」|北欧ヴィンテージ家具の店

男の隠れ家編集部
編集部
とあるデンマーク人のおじいちゃんバイヤーとの出会いから、北欧家具の温かみや優しさに心を奪われたという箙光助さんが営む「Lewis」。目黒というヴィンテージ家具ショップ激戦区において、独自の暖かい存在感を放つ理由を探す。

家具の素材感と温かみを肌で感じられる店

上を見上げれば、天井を抜いて木造の梁が見える造り。奥行きもあり、開放的な雰囲気。

螺旋階段の延びる2フロアに、1960年代を主とした、デンマーク、スウェーデン製の家具が配される。オーナー・箙光助さんはこう振り返る。

「かつて買い付けをしていたアメリカで、デンマーク人のおじいちゃんバイヤーとの出会いがありまして。そこで見た家具の素材感、温かみにはまってしまったんです」。知れば知るほど北欧家具に惹かれ、仕入れも自然と変化していった。

一部、イギリス製家具も扱う。1960年代、木目が横に流れているサイドボード。

「奇抜さがあるわけでも、目立つ特徴があるともいえない。でも、取っ手の形や質感がさりげなく凝っていて、飽きない魅力があります」

日本の住宅にも調和するサイズ感で、現代のインテリアともマッチする。自身も自宅で北欧家具を使っており、使いやすさも実証済みである。

オーナーの箙光助さん。4カ月に1度ほど、自ら買い付けに赴く。

店頭では、磨き上げられた美しい姿で並ぶ家具たちだが、当然ながら買い付け時はシミや傷があり、決して良好な状態とは限らない。「それを生まれ変わらせることこそ、この仕事の楽しさ」と箙さん。

売り手は数多く扱っていても、買い手にとっては運命の1点かもしれない。その責任感から、日々お客目線に立った修復を心がけている。そして、こう付け加えた。

「自分でもカッコいいと思うものは自然と気合が入ります。気に入りすぎて、売りたくなくなってしまうのが、この仕事の難点かな(笑)」

専任のスタッフとともに手入れした家具が並ぶ。
木目の美しい家具と、デザインの優れた照明や、郷土的な小物がマッチする。

Lewis HP

※2013年取材

文/沼 由美子 写真/佐藤佳穂

編集部
編集部

いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

Back number

バックナンバー
More
もっと見る