家具の素材感と温かみを肌で感じられる店

上を見上げれば、天井を抜いて木造の梁が見える造り。奥行きもあり、開放的な雰囲気。

螺旋階段の延びる2フロアに、1960年代を主とした、デンマーク、スウェーデン製の家具が配される。オーナー・箙光助さんはこう振り返る。

「かつて買い付けをしていたアメリカで、デンマーク人のおじいちゃんバイヤーとの出会いがありまして。そこで見た家具の素材感、温かみにはまってしまったんです」。知れば知るほど北欧家具に惹かれ、仕入れも自然と変化していった。

一部、イギリス製家具も扱う。1960年代、木目が横に流れているサイドボード。

「奇抜さがあるわけでも、目立つ特徴があるともいえない。でも、取っ手の形や質感がさりげなく凝っていて、飽きない魅力があります」

日本の住宅にも調和するサイズ感で、現代のインテリアともマッチする。自身も自宅で北欧家具を使っており、使いやすさも実証済みである。

オーナーの箙光助さん。4カ月に1度ほど、自ら買い付けに赴く。

店頭では、磨き上げられた美しい姿で並ぶ家具たちだが、当然ながら買い付け時はシミや傷があり、決して良好な状態とは限らない。「それを生まれ変わらせることこそ、この仕事の楽しさ」と箙さん。

売り手は数多く扱っていても、買い手にとっては運命の1点かもしれない。その責任感から、日々お客目線に立った修復を心がけている。そして、こう付け加えた。

「自分でもカッコいいと思うものは自然と気合が入ります。気に入りすぎて、売りたくなくなってしまうのが、この仕事の難点かな(笑)」

専任のスタッフとともに手入れした家具が並ぶ。
木目の美しい家具と、デザインの優れた照明や、郷土的な小物がマッチする。

Lewis HP

※2013年取材

文/沼 由美子 写真/佐藤佳穂