21906世界の一流シェフが信頼する「鍛金工房 WESTSIDE33」の調理用具(京都市東山区)|世界に誇る日本の逸品

世界の一流シェフが信頼する「鍛金工房 WESTSIDE33」の調理用具(京都市東山区)|世界に誇る日本の逸品

男の隠れ家編集部
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京都「鍛金工房 WESTSIDE33」の鍛金で生み出される調理用具は、日本料理をはじめ世界の一流シェフが実際に愛用する“名器”をつくる職人の店。鍋やフライパンなどは、アルミ、真鍮、銅から作られ、店内をぐるりと見て回るだけで幸福度が増す素敵な店なのだ。

自分へのご褒美や贈り物にぴったりの鍋

壁に掛けられている商品。アルミ製のフライパンは良い。

鍛金とは一枚の地金を玄翁(金づち)で、少しずつ叩くことで加工し、鍋などにする技法をいう。行平鍋のような美しい槌跡が特長である。

三十三間堂の西側にある「鍛金工房WESTSIDE33」では、鍛金で作られた鍋やフライパンを販売しており、店内にはアルミ、真鍮、銅で作られた調理具が並ぶ。金や銀、赤銅色に輝く道具たちの中にいると、キッチン好きでなくとも、ハッピーな気持になってくる。

シチュー、おでんなど煮込み料理にぴったり。内寸28cmと内寸30cmがの鍋が並ぶ。

これらの道具を作るのは、寺地伸行さんを中心とした工房のスタッフたちだ。伸行さんは大阪芸術大学を卒業後、父・茂さんの「鍛金工房」を継いでいる。茂さんの調理具は、名人の域にあり、日本だけでなく海外の一流シェフからも大きな信頼を得ている。

「鍛金工房WESTSIDE33」から車で約30分のところにある「鍛金工房」を訪ねると、伸行さんが行平鍋を玄翁で叩いているところだった。茂さんは鍋を手に、若い職人に何やら指示している。どうやら鍋を叩く力加減のことらしい。名人から若手へ、技の伝承は少しずつ確実に行われている。

玄翁は重さや断面の形状がそれぞれ違う。断面は丸、四角、八角などさまざま。用途によって使い分けるという。
寺地茂さんが若い職人に丁寧に教える。伝統の技が伝えられていく。
叩くことで、鍋がきれいに仕上がっていく。父・寺地茂さんの工房を受け継いだ伸行さん。

※2013年取材(営業時間など変更の場合あり)

写真/川西善樹

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