パレスチナのベツレヘムの陶器の作業場をリノベーションして2017年に開業した「世界一眺めの悪いホテル」。高さ8メートルにもなる分離壁の正面に位置し、ホテル内にはバンクシーの作品がいたるところに飾られている。パレスチナのアーティストの作品も展示し、パレスチナのアートシーンを支えるギャラリーの役割も担う。
客室は全8室。地元からは賛否両論がある施設だが、地元のグループが観光者向けにウォーキングツアーを組んだり、地元の観光業を刺激する役目を果たし、ホテルの運営に必要な地元の雇用も生んでいることなど、パレスチナに対するバンクシーの様々な姿勢を内包したホテルである。