最高の“だし割り”はここにあり!

センベロという言葉が似合う町、赤羽で最も熱いおでん種専門店。創業60余年、当初は種の販売だけだったが、客のニーズでおでんを始めたところ、次第に酒も提供するようになったという。

「最高に美味しい状態をキープするため、種を煮込みすぎないよう全身全霊をかけている」とは二代目・堀井浩二さん。常時40種類ほどが美しく浸かる鍋は小宇宙のごとし! 

看板に記された“高級おでん種”の文字に偽りなし!

新鮮な生魚から作る練り物はもちろんのこと、こだわって取る昆布と鶏ガラの“だし”は、名物の“だし割り”でもお馴染みだ。

地元の小山酒造「丸眞正宗」はそんなおでんのベストパートナー。通称まるカップ1本とおまかせのおでん5品を注文する。

一番人気のおでん種「スタミナ揚」は必ず食べるべき逸品だ。モヤシやニンジン、そしてたっぷりのニラが入っていて、野菜の風味とおでんだしの相性が抜群なのだ。たとえ胃が疲れていても欲する味……。同時にまるカップをキメれば、最高のひと言だ!

「スタミナ揚(一番手前)」や「巾着」など練り物。
まるカップが1/3程度になったら“だし割り”に。

そして何といってもこの店に来たら“だし割り”(50円)を注文すべし。カップの中の酒が三分の一くらいになったところでお願いすると、そこにおでんの汁を注いでくれるのだ。

これぞ、おでん屋の日本酒の嗜み方といっても過言ではない。初めてでもヤミツキになること間違いなしである。

呑める銘柄
丸眞正宗、大関の2種

ずらりと美しくならんだおでん種に食欲がそそられる。

※新型コロナウイルス感染症対策のため営業時間・定休日に変更の可能性あり(2016年取材)

写真/今野 光