酒を自分で作る楽しみがある!

神保町交差点のほど近くに、地元サラリーマンから高い支持を得る立ち飲み屋がある。魚屋が営む「スタンドぼてふり」だ。

その人気の秘密はネタの良さと盛りのいい料理、そしてセルフスタイルの酒にあり! 酒はセルフで店奥にあるスペースから持ってきて自己申告。チューハイなどの割ものなんかも自分で作るのが、また面白い。

活け状態で陳列された貝やエビがひときわ目を引く。唎酒師兼、料理を統括する店員さん曰く、「あとぎれがよく、魚に合う地酒を揃えています」とのこと。

夏は冷酒、冬の燗酒はレンジでチンではなく、燗どうこ(酒燗器)で好みの温度につけられるのも一興だ。

古いビルを武骨な倉庫風にリノベーション。外にはトロ箱が。

人気の定番メニュー「ぼて盛」は、生の本マグロ、ウニ、イクラ、鯖棒寿司を盛り込んだ贅ある一品。ほかにも炭火で焼き上げた貝類、鯛アラ煮、味噌煮や西京焼きなど、手間がかかった品揃えに心意気が見て取れる。

「ぼて盛」
お燗は一合徳利で。自分で注ぐもまた愉しい。

カニ味噌甲羅焼やカキ浜焼きなど、魚屋が経営しているからこそ楽しめるメニューも多い。ビール箱に板を乗せた簡易的なテーブルで、気軽に一杯ひっかける割には肴のレベルが最高なのだが、長居はせずに粋にちょい飲みするのがツウの愉しみ方だといえよう。

呑める銘柄
竹鶴、大七、田中六十五、寫楽ほか

※新型コロナウイルス感染症対策のため営業時間・定休日に変更の可能性あり(2016年取材)

写真/今野 光

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