花見小路の路地奥の店で食す「めで鯛茶漬」と「季節の点心」
格式高い花街・祇園の中でも最も京の風情が残る花見小路の脇路地に、紅殻格子に赤土壁の「やげんぼり 花見小路店」がある。
昼ご飯の目玉は何と言っても「名代 めで鯛茶漬」。鯛の茶漬けをメインに、湯葉や京野菜など地元の食材を使った料理をセットにした、長年人気を集めるメニューだ。
また、「季節の点心」は、旬の素材を使った正統派の京料理七品を、昼ご飯向けに端正かつこぢんまりと盛り付けた一品。
やげんぼりの最大の魅力は、メインの食材はもちろんのこと、調味料や器にもこだわりを持っていること。
「お客様も料理も生きもの。料理をお出しするのは一度しかないチャンスと思い、仕事をしています」と語るのは料理長の藤田亮さん。その思いが、細部へのこだわりにつながっているのだろう。祇園の名店で優しい味わいの料理を目と舌で愉しみたい。