6058新宿西口〈思い出横丁〉 唯一の中華屋「岐阜屋」 |東京・新宿にある昼呑みの名店

新宿西口〈思い出横丁〉 唯一の中華屋「岐阜屋」 |東京・新宿にある昼呑みの名店

男の隠れ家編集部
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JR新宿駅西口をちょっと北にいった線路沿いに、飲食店が所狭しと軒を連ねる「思い出横丁」がある。その横丁で唯一の中華料理屋として人気の「岐阜屋」は、昔から昼呑みの店として知られ、営業時間中にお客が途切れることはない。料理の味もさることながら、自然体な店の雰囲気に妙な安心感があり、近くの来るとつい寄ってしまう。名店とはこういうことなんだろう。ぜひ行ってみてほしい。

思い出横丁にある町の中華屋

新宿・思い出横丁は狭い路地に呑み屋がひしめき合う、人気の呑み屋街だ。横丁で唯一の中華屋として昭和21年(1946)に創業。専務の堤康一さんによれば、創業者は岐阜出身で満州から引き揚げてこの地で中華屋を開業したという。

昭和43年(1968)に堤さんのお父さんが引き継ぎ、現社長が四代目となる。
「元々は満州の味だったが、二代目は横浜中華街、四代目は高級中華料理の店で修業しているので、今では日本人好みの、昔ながらの味になっています」と堤さん。

最近流行の町中華での昼吞みは、この店では昔から当たり前だったそうだ。10年来の常連客は「勤務時間が不規則で、仕事帰りに朝、昼呑める店はありがたい」と顔をほころばせる。

「これからも安らげる場所を提供し続けていきたい」と堤さん。活気と優しさに包まれた温かい町の中華屋に今日も人々が集う。

文/阿部文枝 撮影/遠藤 純

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