銀座の路地にひっそりと佇む老舗

銀座並木通りから一歩路地に入ると、突き当たりに暖簾がはためいている。約50年前にこの地で営業を始め、銀座に残った、奇跡のような大衆割烹の店だ。

シンプルな内装の店内は壁に大きなメニューが貼られるなど、大衆割烹の雰囲気だが、さすがに銀座。客はそこはかとなく品格を漂わせた紳士淑女が多い。

板前の岡田仁さんは、「通しで営業しているので、昼間から気軽に吞めます。銀座は皆さん、紳士な方ばかりなので、酒に吞まれて乱れるような方はいませんね」

魚料理をはじめとする和食系のメニューが多いので、日本酒で昼吞みができる。

10年前からたまに来る、という60代の男性は「銀座に来たら、ここで一杯。定食を頼んで料理をつまみに日本酒を吞み、最後にご飯を食べる。ここはご飯も美味しいんだ」

優雅な昼呑みを楽しみたい方にはぜひ、三州屋をお勧めしたい。

文/阿部 文枝 写真/むかのけんじ