名古屋で庶民的な店が集まる場所を尋ねれば、まずは大須という答えが返ってくる。そのメインストリートのひとつ、仁王門通から枝分かれする細い路地の奥に、ひっそりと佇む隠れ家的昼呑みスポットが「日本酒Bar木花咲耶」だ。店名は『古事記』に登場する山の神であり麹の神でもある、木花咲耶姫にあやかったという。

弱冠26歳の若き店長、松岡秀哲さんの日本酒に対するこだわりは本物。店内の冷蔵庫には全国から仕入れた銘柄が常時30種類、週替わりで用意されている。

その中から松岡さんは、客との会話を楽しみながらベストな酒をチョイスしてくれる。誰もが気軽に立ち寄れ、笑顔あふれる「お酒の飲める公民館」をコンセプトと定めた。

酒だけでなく、よく合うアテを元イタリアンのシェフだった渡辺亮紀さんが、その日に市場で仕入れた食材で用意してくれる。その旨さが、笑顔を倍加させるのだ。