安くて旨い海鮮を求めて昼から行列

梅田駅から地下街でつながるフコクフォレストスクエアの地下2階。開店前から早くも行列の店を見つけたら、そこが目指す「酒場 やまと」だ。

人気の訳は、とにかく旨い魚介料理が驚きの安さで堪能できることにつきる。

黒板に手書きされた本日のメニュー。鮮魚だけでなく、おでんや揚げ物、一品料理も多数。

店先の水槽で泳ぐエビに期待を膨らませてカウンター席に陣取ると、その日の朝に入荷した鮮魚メニューがずらり。注文に迷うところだが、まずは名物の「活車エビのおどり」を注文する。

カウンター越しに会話も弾む。

一匹180円という値段にも驚かされるが、口に含んだ瞬間ピクピクッと動く生きの良さと、甘くプリッとした歯応えは感動的。

活車エビは皮をむいている時からピクピクッ!

エビの頭は塩焼きしてあり、これがまた酒のアテによく合う。さらに刺身もほとんどが活け〆で身も厚くプリプリだ。

刺身五点盛り。この日はシマアジ、明石タコ、ハマチなど。これで880円!
新鮮な魚が魅力。

懇意にする3軒の魚屋から仕入れているからできるというが、「アホみたいに安いやろ!」と笑う店長の寺田茂さん。

昼から並ぶ価値十分の梅田の名店である。

次々にさばかれていく活魚。煮魚や塩焼きでも旨い。
日本酒は月替わりで5種が用意されているほか、定番が3種。注文したのは埼玉県毛呂山町の純米酒「琵琶のさざ浪」(1合390円)。活車エビおどりを味わいつつ一献。カリッと塩焼きされたエビの頭も美味だ。魚を店でさばいているからこその強味のある人気行列店だ。
9年前のオープン以来、この地下街屈指の人気店に。11時の開店と同時に海鮮を求めて行列を作っていた客が入ってくるが、平日の午前中は比較的すぐに座れることが多い。午後の狙い目は14時〜15時。真ん中の厨房をぐるりと囲むようにカウンター席がある。

文/岩谷雪美 写真/秋 武生