冬のお勧め料理は名物・聖護院かぶら鍋

敷地面積は7万坪。間近に山が迫る庭園を抜けると、茶室を模した数寄屋造りの風雅な建物が現れ、御室の自然が借景となった庭園を眺めながら食事を愉しめる。料理は茶懐石を基本として、山の水を生かした自然の恵みをふんだんに盛り込んでいる。

京らしい設えの部屋。窓の外には御室の自然が見える。
数寄屋造りの建物。茶室を思わせる風雅な入口。

素材には自家製にこだわった京の伝統食材や、九条ねぎ、加茂なす、聖護院かぶらなどの地場産素材、瀬戸内のハモや鯛、若狭の甘鯛(ぐじ)、カレイなどの、京料理の伝統食材を使用。四季折々の彩りをそのまま料理にうつしだすことを心がけ、旬の料理を器にはんなりと盛った目と舌で味わう料理だ。生ゆば葉料理の店として有名で、自社の「ゆば工房」で職人が手作りした、作りたての生ゆば、豆腐を食すことができる。冬のお勧めは名物聖護院かぶら鍋だ。

「ゆば桶」は手桶の中に自家製の豆乳・ゆばが入った一品。特製ぽん酢でいただく名物料理だ。
自家製ゆばのお造りと鮮魚のお造り。京懐石のコース料理は昼1万2650円~、夜1万8975円~。要予約。

「聖護院かぶらを前日からコトコト煮て、口に入れるととろけるような食感です。特製の柚子味噌をかけて召し上がっていただきます」と店主の松山吉之さん。

ほかに京都・丹波篠山産の上質な猪の肉を使い、秘伝の特製味噌で煮る、ぼたん鍋も人気。京都の寒い冬にぴったりの名物鍋で、奥深い京料理を味わいたい。

名物聖護院かぶら鍋 1万6500円~。聖護院かぶらを包丁を入れず、丸ごと姿を崩さず、そのままの姿で持ち味を損なうことなく創り上げた独特な味わい。かぶらで体が芯から温まった後は野菜、白身の魚を入れてチリ鍋を。ひと鍋で2種類の鍋を味わえる、贅沢な鍋だ。
豆腐、ゆばは自社の「ゆば工房」にて製造の作りたてを使用。ゆばも一枚一枚手作りで作っている。

文/阿部文枝