STORY #063
「百世の安堵」〜津波と復興の記憶が生きる広川の防災遺産〜
所在自治体
和歌山県(広川町)
ストーリーの概要
広川町の海岸は、松が屏風のように立ち並び、見上げる程の土盛りの堤防が海との緩衝地を形づくり、沖の突堤、海沿いの石堤と多重防御システムを構築しています。 堤防に添う町並みは、豪壮な木造三階建の楼閣がそびえ、重厚な瓦屋根、漆喰や船板の外壁が印象的な町家が、高台に延びる通りや小路に面して軒を連ね、避難を意識した町が築かれています。江戸時代、津波に襲われた人々は、復興を果たし、この町に日本の防災文化の縮図を浮び上らせました。防災遺産は、世代から世代へと災害の記憶を伝え、今も暮らしの中に息づいています。
主な構成文化財

- 名南風鼻及び鷹島の景観(広川町)
- 広村堤防(広川町)国史跡
- 広村堤防の松(広川町)
- 稲むら(広川町)
- 広八幡神社(広川町)国重文
- 法蔵寺(広川町)国重文
- 安政聞録(広川町)町有形
- 嘉永七年(安政元年)高浪之図(広川町)
- 天皇の波止(広川町)
- 南紀男山焼(広川町)
- 耐久社(広川町)県史跡
- 広村崇義団主意書(広川町)
- 広地区の町並み(広川町)
- 養源寺(広川町)町指定
- 安楽寺(広川町)
- 濱口家住宅(広川町)国重文
- 濱口梧陵記念館(広川町)
- 泉家住宅(広川町)国登録
- 旧戸田家住宅(広川町)国登録
- 大道(広川町)
- 津浪祭(広川町)
- 感恩碑(広川町)
- 濱口梧陵碑(広川町)県史跡
- 溺死者供養碑(広川町)
- 濱口梧陵墓(広川町)国史跡
- 濱口梧陵銅像(広川町)
問い合わせ先
広川町教育委員会
TEL:0737-23-7795