10641「どぶろく」の美味しい飲み方は?日本酒とは違うその特徴を知る。

「どぶろく」の美味しい飲み方は?日本酒とは違うその特徴を知る。

男の隠れ家編集部
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どぶろくとは、米、麹、水を原料とした日本の伝統あるお酒で、醪(もろみ)を濾(こ)さずに造られているのが特徴だ。どぶろくの起源や魅力など基本的なところから、どぶろくを語る上で外せない「どぶろく祭り」や「どぶろく特区」、さらには美味しい飲み方まで幅広く紹介する。
目次

古くから愛されてきた日本の伝統酒、どぶろく。しかし、どんなお酒なのか知っているだろうか。どぶろくの歴史や美味しい飲み方について解説し、さらなる魅力を探求していく。

古来より続く神事の酒。どぶろくの魅力とは

どぶろくは米、米麹および水を原料としたお酒だ。アルコール発酵の過程でできる「醪(もろみ)」を濾(こ)さずに造られているのが特徴で、「濁酒」とも呼ばれる。

どぶろくの起源は、稲作とほぼ同じくらいだといわれている。古来より、収穫した米を神に捧げる際にどぶろくを供え、来期の豊作を祈願する風習があった。現在も各地の神社で「どぶろく祭り」としてこの風習が残っている。

そんなどぶろくはかつて広く自家酒造されていたが、明治時代に制定された酒税法により、酒造免許がない個人によるお酒の製造が禁止された。しかし2002年、「構造改革特区制度」により地域活性化を目的とした「どぶろく特区」にて製造が認められるようになった。「どぶろく特区」で造られたものは、その区内の醸造所や飲食店などで楽しむことができる。

どぶろくは原料を濾さないため、米や麹のどろっとした食感がある。米のほのかな甘みやフルーティーな香りが感じられ、飲みやすい。また適度な酸味があることから、乳酸菌飲料のようだと形容されることもある。度数は日本酒と同様、14~17度ほど。その独特な味わいに根強いファンも多い。

こだわりの飲み方でどぶろくを嗜む

他の酒とは一線を画すどぶろくであるが、その飲み方にもポイントがある。ポイントごとに解説していく。

開栓方法

まず、どぶろくは冷たいうちに開栓すること。また、開栓時は段階的にガス抜きをする。暖かい場所に一定時間置いたり、一度に栓を緩めたりすることによって中身が噴き出ることがあるため、ぜひ気をつけておきたい。

飲み頃

どぶろくを美味しく飲むために意識しておきたいのが、温度。おすすめは5℃以下だ。温度が高いと酸味が強くなる。ワインクーラーなどに氷水を入れ、しっかり冷やしておこう。

おすすめの飲み方

どぶろくには、多種多様な飲み方がある。王道の飲み方といえば、ロック。どぶろく独特ののどごしを味わうことができる。また、氷が溶け出せばどぶろくが薄まり、優しい味わいも楽しめるだろう。

ビール好きなら、ビールとどぶろくを1:1の割合で混ぜ合わせるビール割りを試してみてほしい。ビールの苦みとどぶろくの甘みが絶妙にマッチする。コツは、ビールを先に注ぐこと。重みのあるどぶろくは沈みやすいので後入れするのがベターだ。

清涼感が欲しいなら、炭酸で割ってみてはいかがだろうか。どぶろくの甘みが抑えられ、さっぱりして飲みやすい。また、レモンスライスやライムを入れるなどアレンジを楽しむのもおすすめだ。

古くから日本人に親しまれてきたどぶろく。自分好みの美味しい飲み方を見つけて、ゆっくりとどぶろくを楽しんでみてほしい。

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