ウイスキー用語の基礎知識を学ぼう

スコッチ・ウイスキー
スコッチ・ウイスキーにはモルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーがあり、ポットスチルで2度以上蒸溜される。ピートで香りをつけることによりスコッチ・ウイスキーならではの風味が出る。モルト・ウイスキーでは蒸溜所のある場所で異なるスタイルを持つ。一般にハイランド地区はスモーク香を強く感じてスパイシー、ローランド地区は軽くてブレンド用に最適、スペイサイド地区はエレガントでフルーティ、アイラ島はピートの香りが強く個性的。

アイリッシュ・ウイスキー
伝統的なアイリッシュ・ウイスキーはモルト、モルト化していない大麦、からす麦、小麦を材料にして、3度蒸留してつくられる。ピートを使用しないのもスコッチとの違い。

カナディアン・ウイスキー
トウモロコシを原料とするコーン・ウイスキーとライ麦を原料とするライ・ウイスキーをブレンドし、最低3年オーク樽(主にバーボンに使った古樽)で熟成させる。ソフトな口当たりで飲みやすい。

アメリカン・ウイスキー
主なものにバーボン、テネシー・ウイスキー、ライ・ウイスキーがある。原料に51%以上トウモロコシを用いて最低2年以上新樽で熟成したのがバーボン。テネシー・ウイスキーはバーボンとほぼ同じ製法だが、蒸溜後、メープル(サトウカエデ)の木炭槽でろ過するため、バーボンよりもまろやか。原料に51%以上ライ麦を使用するライ・ウイスキーは、スパイシーな味わいが特徴。

ジャパニーズ・ウイスキー
モルト・ウイスキー、グレーン・ウイスキー、ブレデッド・ウイスキーがある。スコッチ・ウイスキーを目指しながらも、単なるコピーには終わっていない。発酵時間を長くして、透明感のある発酵液をつくり、繊細なウイスキーを造りあげている。樽はアメリカンオークを主体にヨローピアンオーク、国産のミズナラ(少量)が使用されている。近年ではジャパニーズ・ウイスキーの価値が上がり、世界で高い評価を得ている。

シングル・モルト・ウイスキー
水と大麦のみを原料として、ポットスチルで蒸溜された、樽も熟成年数も異なるモルト・ウイスキーをブレンドするが、ひとつの蒸溜所で造られたものに限る。そのため蒸溜所の個性がはっきりと現れる。

グレーン・ウイスキー
グレーン(「穀類」の意味だが、主にトウモロコシ)を原料にした糖化液でつくる。モルト・ウイスキーよりもアルコール度が低く、さらに連続式蒸溜器で蒸溜されるため、モルト・ウイスキーよりもピュアな仕上がりで、より早く熟成する。

ブレンデッド・ウイスキー
モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたもの、複数の蒸溜所のモルト・ウイスキーをブレンドしたもの、複数の蒸溜所のグレーン・ウイスキーをブレンドしたものをこう呼ぶ。

モルト(麦芽)
発酵のための糖度を得るために大麦のでんぷんを麦芽糖に転化させる。水に浸された後、糖化を始めた大麦は発芽を始める前にピートや石炭を用いた乾燥炉に入れられ発芽を停止させられる。こうした大麦はモルトと呼ばれる。

ピート
大麦がモルト化する時、独特のスモーク香をつけるために使用される泥炭。

カスク(樽)
ウイスキーを貯蔵・熟成するために使われる。漏れないこと、蒸発が少ない樽であることが必要なため、ウイスキー造りでは木質が緻密なオーク材が用いられる。オークの板を組合せ、帯鉄で留められた樽は内部を焦がす。焦がしの程度によりウイスキーに加わる風味が異なる。シングル・カスクとはひとつのカスクから壜詰めされたウイスキーで希少。

オーク
北アメリカ産のホワイトオーク、ヨーロッパ産のコモンオークにセシルオーク、日本産のミズナラなどのオークから、ウイスキー用の樽が作られる。

酒齢(しゅれい)
蒸溜の後、樽詰め時からのウイスキーの年数。ブレンデッド・ウイスキーのラベルに表示されている酒齢は用いられたウイスキー原酒のうち最も若いものでなければならない。

マイクロ・ディスティラリー
2~3人ぐらいの非常に小規模でウイスキー造りを行う蒸溜所。現在、世界中のウイスキー通が注目し「クラフト・ウイスキー」として、そのスタイルはスタンダードになりつつある。

単式蒸溜器(たんしきじょうりゅうき)
銅製の手作り蒸溜器。単式蒸溜器(ポットスチル)は1回ごとに中身を入れ替えるので単式蒸留器と呼ばれる。モルト・ウイスキーでは通常2回蒸留が行われる。

連続式蒸溜器(れんぞくしきじょうりゅうき)
分留塔と精溜塔からなる連続して蒸留できる蒸溜器。ポットスチルよりもアルコール度が高く、ピュアな仕上がりになる。

マリッジ
ヴァッティングやブレンディングの後、ボトリングの前の熟成。この段階でウイスキーの風味が安定する。

テイスティング
ウイスキーのテイスティングは色、香り、味わいで判断される。

ヴァッティング
「ヴァット」とは「槽」の意味。複数の蒸溜所からの熟成させたモルト・ウイスキーを入れ、混ぜ合わせる。できたものをヴァッテッド・モルト・ウイスキーと呼ぶ。ただ最近では、複数の酒を混ぜる時は全てブレンデッドと呼ぶことも多い。

ブレンディング
蒸溜後熟成させたグレーン・ウイスキー、グレーン・ウイスキーとモルト・ウイスキーを入れ、混ぜ合わせる。できたものをブレンデッド・ウイスキーと呼ぶ。

エージング(熟成)
樽で長期間貯蔵することで、蒸溜直後には無色透明だったウイスキーの色は琥珀になり、未熟な香りは消えてハチミツ香、穀物香、フルーツ香などの熟成香に変化していくこと。

ウッド・フィニッシュ
ポートやシェリーに使用した樽で仕上げの熟成を行うこと。これにより新たな個性が加わる。

▶︎こちらもおすすめ「ウイスキーのおすすめ銘柄12選」