10077沖縄泡盛「古酒」香る。熟成された味わいを嗜む|独自の古酒の育て方

沖縄泡盛「古酒」香る。熟成された味わいを嗜む|独自の古酒の育て方

男の隠れ家編集部
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「泡盛」と「古酒」の関係をご存知だろうか。この記事では、泡盛ファンにはぜひ知ってほしい古酒の特徴とその魅力を紹介する。古酒に興味のある人や、自宅での古酒を造りたいと思っている人も、ぜひ参考にしてほしい。
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「泡盛」とは、琉球諸島で造られるお酒のことである。そんな泡盛をさらに美味しく育てたお酒に、「古酒」というものがある。ここでは、古酒の魅力やその造り方について解説していく。

泡盛の旨味を引き出す。古酒の魅力とは

沖縄のお酒といえば、「泡盛」が有名である。泡盛とは、タイ米と黒麹菌を使って造られるお酒で、アルコール度数が30度と少し高め、甘い味わいと豊かな香りを持つ。

古酒とは、この泡盛を3年以上熟成させたものを指す。「くーす」と読み、熟成させることによって旨味がぐっと引き出され、甘味が増し、舌触りも滑らかになる。アルコール度数も高まり、一般的には40度以上となる。

3年以降は何年熟成させてもよいため、中には100年を超える古酒も存在するほどだ。ロックはもちろん、水やソーダで割っても飲みやすい。また、コーラやキュラソー、トニックウォーターなどで作る泡盛カクテルも人気だ。

そんな古酒の魅力は、市販のものを購入するだけでなく自宅でも造れることにある。沖縄では家庭ごとに古酒を造る文化もあるようだ。貯蔵する環境によって古酒の風味が異なるため、家庭ごとに異なる「味わい」が生まれる。誕生日や子どもの成人祝いなど、何かの記念日に合わせて古酒を造っておき、その時が来たら家族や友人と飲むと一層思い出も味わいも深くなるだろう。

自分独自の古酒を育てる

では、家で古酒を造る方法を確認していこう。

泡盛を古酒として育てるには、ただ熟成させればいいというものではない。昔ながらの手法では、古酒を瓶に入れ、土に埋めて貯蔵するそうだが、そこまでこだわらなくても、古酒は造れる。

しかし、泡盛を長期間寝かせているとアルコールなどの成分が飛び、最終的にはただの水になってしまう。そのため、長期の熟成をする際には「仕次ぎ」という作業が必要になる。

仕次ぎとは、年代の異なる泡盛を3つほど用意し、もっとも古い泡盛を飲むたびに、その分若い泡盛をつぎ足していくことをいう。2番目に若い泡盛が減った分は、3番目の泡盛からつぎ足す。こうすることで、風味を損なうことなく10年以上の古酒を造ることができる。また、より本格的に造りたいなら、泡盛酒造所で古酒を預かるというサービスも行っているため、利用してみてはいかがだろうか。

沖縄の文化でもあり、自宅でも造れる古酒。泡盛好きはもちろん、これから飲みはじめようと考えているならぜひ一度お試しあれ。

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