コンビニやスーパーのお惣菜コーナーなど、どこでも手に入れられる不動の人気フード、焼き鳥。実はワインとの相性がとても良く、都内でも焼き鳥とワインを中心に出すお店は年々増えている。巣ごもり傾向が続き宅飲み需要が増える中、今回は自宅でも簡単にできるワインと焼き鳥のペアリングの相性を紹介する。

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ワインと焼き鳥のペアリングのコツは?

ワインと焼き鳥のペアリングは、まずは焼き鳥の部位と味付けをベースに考えていく。ささみや胸肉といった脂身が少なくてさっぱりした味わいの串なら白ワイン、ハツのような赤身を感じる串には赤ワインがいいだろう。
また、味付けも大事なポイントのひとつだ。「塩」「タレ」「使う薬味」によって、同じ部位でも合わせるワインは変わってくる。

白ワインと焼き鳥のペアリング

「魚には白、肉には赤」という少し前の言い古されたペアリングの鉄則は、焼き鳥には当てはまらない。むしろたんぱくな味わいの鶏肉は、総じて白ワインとの相性のほうが良い。

酸のあるキリッとしたドライな白ワイン

ささみ、せせり、胸肉、または砂肝といったあっさりした食感で脂身が少ない串の場合は、酸のあるフレッシュな味わいの白ワインが良い。また、ねぎまのネギの香りや、わさびの爽やかな辛味に合わせてもいいだろう。

ぶどう品種で言えばソーヴィニヨン・ブランやピノ・グリージョ、グリューナー・フェルトリーナーなど。日本固有のぶどう品種「甲州」を使ったワインもいいだろう。さっぱりとした飲み口でキリッとした酸味のある白ワインがおすすめだ。

樽熟成した色味の濃い白ワイン

ぼんじりや手羽元、鶏ももといった脂ののった部位で塩の味付けならば、カリフォルニアやオーストラリアなどでよく生産されている樽熟成させたシャルドネがおすすめだ。
コクのある果実味と黄金色の色調が特徴で、味わいもしっかりしている。鶏のジューシーな脂をやさしくまとうように寄り添ってくれるので、バランスが良い。また、カリッと焼いた鶏皮串や、塩でいただくつくねも味わいが濃いのでおすすめ。

ロゼワインと焼鳥のペアリング

ロゼワインはフレンチのコースでも前菜からメインディッシュまで通して楽しめるという汎用性が一番の特徴だ。もちろんそれは焼き鳥に関しても同様で、塩、タレ、そして薬味といったクセのある味つけにも上手にマッチする。また、ロゼと同様、和食との親和性が高いオレンジワインもおすすめだ。

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赤ワインと焼き鳥のペアリング

赤ワインとのペアリングは基本的には「タレ」の味付けがいい。ただお店によってタレの濃度やこだわりが違うので、タレによっても合う赤ワインは変わる。甘辛い仕上がりのものや焦げ醤油に仕上げた香ばしい味わいなどさまざまなので、色んなバリエーションが楽しめる。

ミディアムボディで甘みを感じる赤ワイン

炭火で焼いたスモーキーな串やタレで味付けしたもも肉には、ミディアムボディの赤ワインがおすすめだ。特に日本固有のぶどう品種、マスカット・ベーリーAや高貴なぶどう品種として知られるピノ・ノワールなどと合わせると良い。

時期的なものになるが、11月の第3木曜日に解禁されるボジョレーヌーボーとタレ味の焼き鳥も非常によく合う。

渋みとコクのある濃厚な赤ワイン

卵黄をつけて食べる濃厚な味わいのつくね、または味付けの濃いタレベースの串には渋みとコクのあるフルボディの赤ワインが好まれる。ぶどう品種で言えば王道のカベルネ・ソーヴィニヨンをはじめとしてメルロー、シラー、テンプラニーリョ、マルベックといった品種がおすすめだ。

スパークリングワインはペアリングの救世主

焼き鳥の部位に合わせてワインを変えて楽しめるのは飲食店の醍醐味。でも、宅飲みでも何人かで集うパーティならいいが、自宅での一人晩酌だとそう何本も空けるわけにはいかない。そんなときはスパークリングワインを用意しよう。

そもそも焼き鳥はビールやハイボールなど、発泡性のあるアルコール飲料との相性もよいことからも、スパークリングワインと焼鳥のペアリングは想像しやすいかもしれない。

フルーティでありながらも辛口の仕上がりのスペイン産のCAVAやイタリア産のスプマンテはタレ、塩、薬味とどれが来ても上手にマッチする。なかでも香ばしく焼かれた手羽先とスパークリングワインの組み合わせは素晴らしい。

ワイン×焼き鳥のペアリングで素敵な夜を

焼き鳥は値段も手頃で、自宅で食べるなら洗い物も少ない手軽さから、宅飲み需要に合わせてのテイクアウト需要は徐々に伸びている。
いつもはなんとなく焼き鳥をビールで流し込んでいた方も、今夜はワインを用意して普段とは違うリッチな夜を過ごしてみてはいかがだろうか。

筆者プロフィール:
吉川大智(ヨシカワダイチ)
世界40ヶ国200都市の酒場とワイナリーを訪問したJ.S.A認定ソムリエ。ワインバーのマネージャーを経て、現在多数のメディアにてコラムやエッセイを執筆するライターとして活動中。
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