6180できる男なら知っておきたい、疲労回復が見込める温泉の入り方と、最低限のマナー

できる男なら知っておきたい、疲労回復が見込める温泉の入り方と、最低限のマナー

男の隠れ家編集部
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温泉は心が開放される素晴らしい体験を約束してくれる。目の前に広がる自然を眺めながら、清流の音や小鳥のさえずり、虫の音をBGMにして、気軽に非日常感が味わえる。ゆっくりと温泉の時間を楽しむのがこだわる男の流儀。湯あたりやのぼせを防ぎ、温泉の効果・効能を活かした入り方を紹介する。
目次

各家庭に風呂がなかった時代は、互いにストレスなく過ごせる入り方を身につけていたものである。温泉は知らない人同士が同じ場所と時間を共有する空間。リラックスできる場であるがゆえ、その人の品格が露わになる。現代のライフスタイルは人それぞれ。自分の常識が他人の非常識になってしまうトラブルは極力回避したい。

基本的な温泉の入り方

温泉は大勢の人が利用する公共の施設である。堅苦しく構える必要はないが、温泉をもっと楽しむために知っておきたいのが基本的な入り方だ。

入浴前後には水分補給をする

汗には水分だけではなく塩分などの電解質が含まれている。水分量が減ると循環する血液が減り、老廃物の排泄能力が落ちる、さらに電解質が失われると、神経や筋肉に悪影響を及ぼし、脱水症状のリスクが高まる。こまめに水分補給するタイミングを設けよう。

温泉に浸かってから体を洗う

湯船に入る前に体の汚れを落としておくことはマナーである。しかし、ボディソープやボディタオルで強めに体を洗ってから入るのはもったいない。お湯に浸かると肌触りがぬるぬるする炭酸水素塩泉は、自分の肌の角質が溶けている状態である。殺菌力の強い酸性泉は、ピリピリと肌に刺激を感じることもある。入浴前の段階で肌のバリアとなる角質や脂を落としすぎてしまうと肌トラブルを招いてしまうので、泉質を自分の肌で見極めてから体を洗うのがおすすめだ。

頭に濡れたタオルを乗せる

温泉でよく見かける頭に乗せたタオルだが、どんな意味があるのだろうか。タオルは乾いたままではなく、冷たい水を染み込ませてから頭頂部全体を覆うように乗せる。入浴中は水圧によって血液が頭に集中しやすくなるため、のぼせるのを防ぐ効果があるのだ。

ただし、真冬の露天風呂は、冷たい外気と熱い湯の温度差によって血圧が一気に上がる恐れがある。その場合は熱い湯に浸したタオルがおすすめだ。湯から上がるタイミングにも注意したい。下半身が水圧から解放され、血液が頭から足に向かって急激に移動する。その際立ちくらみが起きやすいので、冷たいタオルを頭に乗せて、ゆっくりと湯船から上がるようにするとよい。

一気に長湯をせず、分割浴を行う

水分をしっかり補給しても、体温を超える熱い湯に入れば体に負担が掛かり、脱水症状のリスクが上がる。ダイエット目的での長湯はデメリットの方が大きい。まずはぬる湯や足湯で体を十分に慣らそう。適度に休憩をはさみながら複数回入浴する入り方を「分割浴」という。休憩中は浴槽のそばで熱と水圧から体を解放させる。分割浴によって体の芯まで温まり、湯冷めしにくくなったら開放感のある露天風呂を堪能しよう。

新鮮な温泉であがり湯を行う

あがり湯とは、全身にお湯をかぶってから浴室を出ること。温泉成分をそのあがり湯で流してしまうと、湯上がり後まで持続する温泉効果が薄れてしまう。しかし、不特定多数の人が入った湯では気が引ける場合は、浴室に注がれている湯口から直接手桶に汲み、適温になってから新鮮な湯であがり湯をすればよい。脱衣所までの温度変化は体に負担が掛かりやすいので、体を外の空気に慣れさせる効果も期待できる。

疲労回復に効果的な温泉の入り方

全国の温泉には、蒸し湯や打たせ湯、砂湯や泥湯などさまざまな入浴法がある。湯に浸かる前に成分分析表の薬効をチェックし、体調や体質に合わせて試してみるとよい。ここでは疲労回復が見込める入り方を紹介する。

お湯と水風呂に交互に浸かると体が整う

水風呂は、サウナや湯船でしっかり体を温めた後に入る。最初から全身浴は控え、足浴など体の末端から慣らしていくとよい。お湯と水順番に浸かることで末梢血管が拡張し、血行がよくなる。乳酸などの疲労物質が排出されやすくなるので疲労回復に効果的だ。寝る前や気温が低い時期は「温」ではじまり「温」で終え、慣れてきたら「冷」で終わるのがよい。

ぬるいお湯にゆったりと浸かる

人の体温に近い不感温度は36℃前後である。副交感神経を刺激し、全身をリラックスさせ、鎮静・鎮痛効果が期待できる。じんわり体を温めることで内蔵への負担が減り、湯上がり後にも疲れが残らない。

サウナは湯船に入ってから

サウナの目的は、体の中の老廃物を汗で流すことである。湯船に入らずにサウナに入ると、体温が上がりにくく、汗をかくまでに時間が掛かる。湯船で体を温めてからがサウナのベストタイミングだ。

頭と体を湯で流し、タオルで水気を拭き取ってからサウナ室に入る。上に行くほど温度が上がるので、慣れないうちは下の段に座るとよいだろう。息が苦しいときは濡れタオルを口に当てると呼吸が楽になる。

体がだるくなる前にサウナ室を出たら、足に水をかけ、シャワー、水風呂などでクールダウンするとよい。日本人は高温のサウナを好む傾向にあるが、温度が高いほど体に負担が掛かる。まずは5分程度からはじめ、そのうち自分に合った時間で、休憩を入れながら効率よくデトックスしよう。

温泉に入る際のマナー

脱衣所にイラスト入りや英語などの外国語で書かれた注意書きがよく掲示されているが、大勢の人が集まる温泉を楽しむために、しっかり目を通しておきたい。ここでは押さえておきたい最低限のマナーを紹介する。

浴槽に入る前にかけ湯を行う

脱衣所から浴室に入ると、入り口付近にかけ湯用のお湯場がある。湯船に入る前に体についている汗や汚れをかけ湯で流してから湯船に入るのがマナーだ。かけ湯は血圧の急激な変化を抑制する効果もある。自分以外の人に水しぶきが飛ばないよう注意し、心臓から離れた手足、肩の順番に湯を流そう。

タオルは湯船に入れない

体を洗うのに使ったタオルを、そのまま湯船に入れているように見えるので、人に不快感を与えてしまう。衛生上の配慮として、未使用であってもタオルを湯の中に入れるのは避けたい。

湯船のお湯で顔を洗うのは避ける

自宅の風呂であれば湯船で顔を洗うのは当たり前だが、温泉では不特定多数の人が同じお湯に浸かっているため、衛生的におすすめできない。自分の体を守るためにも、顔は洗い場や源泉かけ流しの湯口からすくったお湯で洗うようにしよう。

温泉から上がる際には体を拭く

濡れた体のまま脱衣所に入ってしまうと、足元が滑りやすく、これから浴室に向かう人にも不快な思いをさせてしまう。水が垂れない程度にタオルで全身を拭いてから上がるとよい。

温泉は誰もが入れる公共の場所。だからこそ最低限のマナーは身につけておきたい。また、効果的な入り方を覚えて温泉成分を有効に活用したいところだ。理由も含めて一度理解しておけば、悩むこともない。知らない頃よりももっと温泉を楽しんでいる自分に気づくことだろう。


編集部
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いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

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