7667「湯治」とは?英気を養う5つの正しいやり方や効果を紹介する

「湯治」とは?英気を養う5つの正しいやり方や効果を紹介する

男の隠れ家編集部
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古くから治療法として知られている「湯治」。興味はあってもただの温泉と何が違うのかわからない人も多いだろう。この記事では、そんな湯治の歴史や正しいやり方について紹介する。湯治で心身ともに癒して英気を養い、次への活力としてほしい。
目次

湯治と聞いて、体に良さそうだが、具体的にどんなことを指しているのかわからないという人は多いのではないだろうか。この記事では、知られざる当時の魅力について言及している。併せて湯治の歴史や正しいやり方も紹介しよう。

湯治とは

湯治とは、その名のごとく温泉の湯で体の不調を治すということだ。具体的には、温泉宿に一定期間宿泊して、温泉につかる・飲泉するなどして湯の中にある有効な成分を体に取り入れることで体調を整えることを指している。奈良時代にはすでに湯治の習慣があったとされており、明治時代に日本に西洋医学が導入される前まで一般庶民の間でも、病への対処法として広く用いられていた。

湯治の効果

湯治の目的には、温泉を助けにして、人が本来持っている自然治癒力を最大限に高めて不調を改善させるという側面もある。アトピー性皮膚炎などの皮膚病や、肩や腰の痛みにも効果があったとする記録も多い。そもそも体温の上昇は免疫力の向上につながる。湯治を行うことで、さまざまな体調の変化を感じられるかもしれない。

湯治のやり方

一般的に湯治をする際には、2、3週間、長い場合は4週間ほど温泉宿に滞在する。しかし、仕事をしている社会人にとってこの長い期間休みを取ることは困難だ。そのため、最近では2~3日ほどの短期滞在で湯治をするという考え方が広まっている。疲労回復、リフレッシュ効果を期待するなら、ぜひ行ってみてほしい。

湯治の方法

入浴は最大で一日3回まで

湯治の効果を期待するあまり、一日に何回も入浴してしまう人がいる。しかし、それでは思った以上の体力の消耗を招き、逆に体調を崩してしまうリスクがある。温泉につかるのは、多くても一日に3回までをすすめる。1回の入泉時間も額に汗をかくまでとするのがよいだろう。

掛け湯をする

急に熱いお湯につかると、心臓に大きな負担が掛かってしまう。また、体が汚れたまま入泉すると、せっかくの温泉が汚れてしまううえ、マナーの面からもいただけない。温泉に入る前には必ず掛け湯を行おう。手や足など心臓から遠い位置からはじめ、腰、腹、肩から背へと順に湯を掛けていくと安心だ。

全身つかる前にまず半身浴

熱いお湯に全身つかると、一気に血圧が上昇して意識を失うこともある。まず半身浴をして体を十分に慣らすことが大切だ。特に心血管や呼吸器官に異常がある方、高齢の方は気を付けてほしい 。

肌に付いた温泉を流さない

温泉にから出るときは、あがり湯をしないように注意が必要だ。シャワーなどを体に掛けると、せっかく肌に付いた温泉の成分を洗い流してしまうことになるからだ。よく不安視されるが、湯を介して何らかの菌に感染することはない。どうせ気にするなら肌を包み込む温泉成分をいかにして失わないかに心を注ぎたいものだ。

最後はしっかり水分補給を

温泉につかるなら、入泉後のみならず、入泉前にも水分補給を忘れずにしてほしい。入泉中には発汗量が増えるため、血管内に血栓ができやすくなる。水分補給には水やお茶もいいが、湯治場ならではの温泉水もおすすめだ。ビールなどのアルコール類を飲みたいと思うかもしれないが、アルコールは利尿作用が増すため、余計に脱水症状を起こしやすい。

温泉の効能を利用して体の不調を治す湯治。短い期間でも心身ともに癒され、不調が改善する効果が期待できる。そんな湯治は、正しい方法行うことで、十分な効果を発揮するのだ。

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