安価な建築費用、移設の容易さなど、メリットの多いコンテナを用いた建物づくりが注目を集めている。しかし、保冷・保温性に欠けるのではと不安に思う人もいるだろう。そこで、コンテナハウスの「断熱方法」について紹介する。

憧れのコンテナハウスで過ごす心地良さ

コンテナハウスとは、船や鉄道などで物資の輸送に使われる箱を用いて作られる住宅である。コンテナは金属製のものがほとんどで、強度・耐久性がしっかりしており、リーズナブルな価格のため、セカンドハウスとして使用している人も年々増えている。

そんなコンテナハウスだが、「夏は暑く、冬は寒い」というデメリットもある。しかし、コンテナも重量鉄骨構造のものであり、マンションや戸建て住宅などと造りに変わりはない。そのため、断熱材を敷き詰めるなど断熱工事をしっかりと行えば、気温や湿度を快適なものにコントロールすることが可能である。

一人の空間で趣味に没頭。断熱工事で快適な空間を手に入れる

コンテナハウスで快適に過ごすために、暑さ対策となる断熱工事の方法として以下の3つを紹介する。

内断熱

グラスウールとウレタンフォームを断熱材として使う方法である。内断熱は一般的な施工方法であり、ほとんどの工事業者がこの方法を用いている。

外壁断熱に比べると、一定の広さまではエアコンなどの空調の効きが早いというメリットがあり、地下室など外壁に施工できない場合にも内断熱が用いられる。

一方で、断熱材の側が外壁のため、外気の影響を受けやすい、温度差で結露を起こしやすいといったデメリットがあり、外壁断熱と組み合わせて断熱施工をするのがよいだろう。

発泡ポリウレタンフォーム

コンテナの内部に発砲ポリウレタンフォームを直接吹き付ける方法である。これは気密性が高く、断熱性能にもっとも優れた工法で、内断熱のデメリットである結露の心配がなくなる。

しかし、小規模のコンテナハウスでこの工法を取り入れると、施工費用が割高になってしまう懸念がある。

外壁断熱

建築用コンテナの外側に、断熱材を裏に貼った外装パネルを貼って断熱する方法である。外側を断熱材で覆う工法のため、結露が発生しにくく、断熱や気密処理が簡単というメリットがある。

デメリットとしては、シロアリなどの害虫被害への注意を要する点や、施工コストが高いなどの点がある。また、外壁断熱ではコンテナの外面を覆うため、コンテナの壁パネルが見えなくなってしまうという難点もある。コンテナの特徴的な外観をアピールしたい場合、この方法は向かないだろう。

以上の断熱方法をまとめると、断熱性能が高い順に発泡ポリウレタンフォーム、外壁断熱、内断熱となる。組み合わせることで断熱性能は高くなり、コストも高くなるが、一般的な内断熱だけでも充分な断熱は可能である。

気温や湿度、日当たり、外観のデザインなどに配慮し、状況に合った断熱方法を取り入れてみてはいかがだろうか。