子どもの頃に欲しかった秘密基地。いつか自宅の庭先に作ってみたいと思っている人も多いのではないだろうか。一見難しく見える小屋作りも、広さや工法、作業手順などのポイントを抑えて制作すれば、素人でもDIYすることは可能だ。ここでは初めての小屋作りを失敗させないために、小屋作りの基本を解説する。

憧れの秘密基地。自作で小屋作りをする心得

まずは、小屋づくりを始める前に欠かせない3つの基本をおさらいしておく。

その1 規模

小屋を初めて自作するならば、3畳程度の広さから始めるとよい。なぜなら、この程度の規模であれば、材料費を抑えることができ、間違いに気づいたときにも起動修正がしやすいからである。加えて、この程度の規模であれば改築などを行う場合に必要になる建築申請も不要となり、面倒な手続きが発生しない。

その2 工法

建築工法は2×4工法が適している。2×4工法とは、木造枠組壁工法と呼ばれる建築方法のうちのひとつで、2インチ×4インチの木材で組んだ枠を元としている。木枠に合板を張り、面にすることで強度を確保する建築工法だ。規格化されているため、図面に落としやすく、初心者でも作業しやすい。他の木材を使用するより、価格も抑えられるだろう。

その3 図面

図面がしっかりしていれば、どのサイズのどんな材料がどれくらい必要なのかが事前に判明する。ムダな材料を購入することもなくなるので、費用面でも安心だ。

セルフビルドの場合、あくまで自分が分かりさえすればいいので、簡単な手書きの図面でもいいだろう。本格的な図面にこだわるなら、PCソフトの使用がおすすめだ。線の引き方や消し方など最低限の使い方を覚える必要はあるが、一度覚えてしまえば、正確な図面を短時間に書けるようになる。

週末DIYを楽しむ。小屋作りの手順を学ぶ

小屋づくりは、基礎、土台、床、壁、屋根の大きく分けて5つの作業項目がある。

基礎

小屋作りの場合、基礎は束石を置く部分だけに設置する独立基礎で十分だ。束石を置く前に地面をタンパーなどで突き固める。ここで手を抜くと、不安定な基礎となるため、できる限りの力で突こう。その上から捨てコン、束石と段階を踏み、しっかりとした基礎を作りたい。束石をブロックなどで代用することもあるが、強度面で不安が残るため、ホームセンターなどで束石を購入することをおすすめする。

土台

2×4材で土台材と根太を組んでいく。相欠きとビス止めの併用で、しっかりとした土台が組みあがる。後に設置する床がななめにならないよう、水準器などを使って水平にすることに気を付けたい。

固定した根太に、土台に合わせてカットした合板を張っていくことでできあがる。12mm程度の厚さの合板を選べば十分だろう。色の違うものを組み合わせたり、正方形や長方形などサイズの異なる板を組み合わせたりすることで、おしゃれな床にすることも可能だ。

壁を作る際は住宅などでよく見られる「フレーム工法」がおすすめである。1枚の壁をひとつのパーツと捉えて組んでいくほうが、作業が安定し、時短にもなる。はじめにフレームを組み立て、そこにサイズを合わせた合板をはめ込んでいく。それを壁面の数だけ作り、床を囲むように組み立てよう。

屋根

屋根にはおおまかに分けて切り妻屋根と片流れ屋根があるが、初心者には後者がおすすめだ。木材にこだわりがないようなら、トタンやポリカーボネートなどの波板もいいだろう。まず棟木を渡し、そこから軒に向かって縦方向に垂木を留めていく。垂木に合板を張り、ルーフィング(防水シート)、屋根材の順で張り重ねれば完成だ。

隠れ家としても倉庫としても活躍する小屋。初心者であっても、一つずつ基本を抑えれば、それなりの小屋を建設することは可能である。まずは簡単な図面を作り、近くのホームセンターで材料探しに行ってみてはいかがだろう。