日々の生活の中、心静かに自分を見つめ直してみたいと思う人もいるのではないだろうか。そんな時は座禅がおすすめだ。座禅で無念夢想の境地に達することで、次のステップに進むための道が開けるかもしれない。この記事では、座禅の効果と正しいやり方について紹介する。

心と体を鍛える。座禅の効果とは

インドを起源とする禅宗の修行法「座禅」は、鎌倉時代に中国から日本へと伝わった。あぐらのかきかたは宗派で異なり、念仏を唱えながら行う宗派もある。アップル社設立の立役者である、あのスティーブ・ジョブズも実践していたように、座禅には多くの効果が認められているのだ。

ジョブズの瞑想は宗教色を排除した「マインドフルネス」として注目され、現在ではアメリカの大企業や政府機関をはじめ、世界的に取り入れられている。

リラックス効果

座禅の呼吸法は腹式呼吸だ。この腹式呼吸は、副交感神経を活性化させ血流をよくする効果があると、医学的にも実証されている。すると血圧が安定してリラックスし、ストレスが解消されるのだ。腹式呼吸に慣れ、日常でもこの呼吸法を取り入れていくと、腰痛・便秘の解消、基礎代謝アップも期待できる。

猫背の矯正

座禅の姿勢は、首・肩・背中の硬く凝った筋肉を柔軟にするうえ、同時に腹筋・背筋も鍛えられる。パソコンやスマートフォンを多用する現代人にとって猫背は現代病ともとれる症状だ。座禅を続けることで姿勢が徐々に矯正され、改善も期待できる。

安らぎが得られる

座禅の穏やかな呼吸法を取り入れると、はじめは苦しさを感じるかもしれない。これは血液中の二酸化炭素が増加するためだ。しかし、血中に二酸化炭素が増加すると、セロトニンが放出されることが分かっている。セロトニンは感情のコントロールや、精神の安定を司るホルモンで、「癒しホルモン」とも呼ばれる。セロトニンが分泌されることにより、安らぎを得られるようになるだろう。

正しい姿勢と呼吸で自分を見つめ直す

座禅の基本は「調身・調息・調心」、つまり身体・呼吸・心を「調える」ことにある。姿勢や呼吸法は様々あるが、ここでは一般的なものを紹介したい。

正しい姿勢

へそを突き出すように背筋を伸ばし、あぐらをかく。頭の上から1本の糸で吊られる姿をイメージすれば分かりやすいだろう。軽く組んだ手をへその下に置き、顎を引いて肩の力を抜く。身体を軽く揺らしながら重心を探り安定感を保とう。

正しい呼吸法(丹田呼吸)

丹田(へその下のあたり)を意識しながら、口を閉じ鼻で呼吸する。ゆっくり息を吐ききり、ゆっくり吸う。これを1から10まで数えながら行い、また1に戻る。この工程を10分ほど行う。

何かに迷った時や一度リセットしたいと思ったとき、座禅の旅に出てみてはいかがだろうか。人里離れた山寺で静かに座禅をし、自己を見つめることで、自分は何をすべきか、どこに向かうべきなのかがわかるかもしれない。