スマートウォッチにはさまざまな機能が搭載されている。なかでも最近注目を浴びているのが、血圧や心電図などの測定を通して健康管理を行う機能だ。今回は、日々の健康が気になり始めた人に健康管理におすすめのスマートウォッチを紹介しよう。

スマートウォッチで血圧が測定できる仕組み

スマートウォッチは日々進化をし、心拍数はもちろんのこと、血圧測定できるものまで販売されている。スマートウォッチではどのように血圧測定をしているのだろうか。

まずは、一般の病院や家庭などで使う血圧計の仕組みを知ろう。このような血圧計は、オシロメトリック法を採用している。これはカフと呼ばれるバンドを巻いて、空気で加圧してから徐々に圧迫を緩め、この間のカフ圧の変化を通して血圧を測定する方法だ。

一方、スマートウォッチが採用している血圧測定機能は、電気信号による心拍数の測定と光学センサーによる血流測定を組み合わせて算出する方式が主流だ。光学センサーには、緑色LEDが使われており、血管に緑色光を当てて反射量を測定し、血流の多いときと少ないときを判断する原理だ。この方法で測定した数値は医療機器の測定値と誤差が生じるのは否めない。

そういった欠点を解消するため、2019年に健康医療器具メーカーとして有名なオムロンから「HeartGuide」が発売された。こちらは、一般の血圧計と同じオシロメトリック法を採用。より正確な血圧が測定でき、医療機器認証番号も取得している。

医療レベルで心電図が測定できるスマートウォッチも登場

正確な心電図が測定できるScanWatch
(引用:公式サイト

2020年の第2四半期、ついに医療レベルの性能を備えたスマートウォッチが登場する。フランスの電子機器メーカーWithings(ウィジングズ)が開発した「ScanWatch」だ。

見た目はアナログ文字盤の普通のベルト式腕時計だが、3つの電極が内蔵されており、希望したタイミングで心電図を測定することが可能だ。

また、循環器の専門医と共同開発したアルゴリズムの搭載で、不整脈や異常な心拍を感知した際に警告を通知してユーザーに心電図計測を促す機能が備えられている。睡眠時も含めた心拍の状況や酸素飽和度などを24時間態勢で継続的に測定することもできる。

これらのデータを医療機関と共有して、本人に自覚症状がない段階で急性心臓疾患などのリスクを事前に察知できる可能性があるとして大きな期待が寄せられている。

日本での発売は未定だが、米国と欧州では、FDA(米国食品医薬局)認証、またはEU各国対象の制度・CEマーキングの取得後に発売される見込みだ。

健康管理に適したスマートウォッチの選び方

では健康管理機能にフォーカスした場合に適したスマートウォッチの選び方のポイントを解説しよう。

OSの種類

スマートウォッチはPCやスマートフォンと連携させて使用するのが基本だ。したがって、手持ちのスマホのOSに対応しているかどうかは非常に重要なポイントである。すなわち、iPhoneを使っているならiOS対応の、アンドロイド携帯ならAndroidOSに対応しているものを選ぼう。

自分のスマホと連携できるか

スマホのOSのバージョンによっては最新のスマートウォッチと連携ができない場合がある。自分のスマホと連携できるかどうか、購入前に調べておくことが大切だ。

健康管理のためどんな機能がついているか

スマートウォッチは心拍数の自動計測機能や歩数計機能が備わっていることが多いが、運動時に使用するなら消費カロリーを測定する機能、オフィスワーカーなら長時間座りっぱなしを指摘するアラートがあると重宝する。睡眠管理機能ではレム睡眠などを細かく測定できるものが便利だ。

防塵・防水性能はあるか

屋外で運動する際に使用するなら、防塵・防水性能があるに越したことはない。時計の防塵性能は0~6、防水性能は0~8の数字で表され、「IP67」など IP(防塵・防水)の形式で表記され、数字が大きいほど高性能だ。防水については7あれば水泳での利用にも耐えられるとされている。

バッテリーは長持ちか

バッテリーの持続時間も重要なポイントだ。利用する機能や頻度にもよるが、睡眠時も継続して心拍数などを計測するには、最低でも1週間は連続使用できるものが理想的だ。

簡単に操作できるか

測定から測定データの確認までスマートウォッチ単体で手軽に行いたい場合にはタッチパネル操作ができるタイプがおすすめだ。

見た目やつけ心地はどうか?

スマートウォッチのデザインはスポーツタイプとビジネスタイプに大別できる。前者はカジュアルな印象を与えるので、ビジネスの場では一般の文字盤つき腕時計に近い後者の方がふさわしいだろう。

予算はどれくらいか?

最終的には、やはり予算も決め手となる。スマートウォッチは数千円~数万円と価格が幅広いので、必要な機能と予算を先に決めるのも選択方法の一つだ。

男の健康を整える。健康管理機能に注目したいスマートウォッチ5選

ここからは血圧測定に限らず、健康管理機能に焦点を合わせた日本製品と外国メーカーの製品の両方からおすすめのスマートウォッチを5つ紹介したい。

医療機器認証番号も取得した高性能の血圧測定ウォッチ HeartGuide―Omron

商品名:HeartGuide

独自のカフ構造により正確な血圧を測定できる
(引用:公式サイト


先ほども述べたように、「HeartGuide」は、2019年に大手医療機器メーカーのオムロンから発売されたばかりのスマートウォッチである。

血圧測定にオシロメトリック法を採用することで、より正確性を増したわけだが、その正確性はウォッチというよりウェアラブルな医療用血圧計と呼ぶ方がふさわしい。部品の小型化にも成功し、見た目に普通のデジタル時計と変わらないの魅力だ。

職場でストレスを感じたときなどに測定でき、血圧が高ければ少し休むなどの工夫ができる。もしもの時に備えて使えるのが一番の魅力だ。

睡眠スコアから良質な睡眠を管理 versa 2―fitbit

商品名:versa 2 (公式サイト)

画像は、Amazonより。

fitbitの「versa 2」は睡眠の質にこだわりたい人におすすめだ。睡眠時間はもちろんのこと、眠りが浅いか深いかといった睡眠の質も計測し、アプリを介して標準的な数値と比較することもできる。

毎晩の睡眠はスコア表示で判定されるため、毎晩の睡眠の質を直感的に理解しやすいのも魅力。

ほかにも、心拍数の測定や、水泳でのデータ測定、運動リマインダーなどもあり、エクササイズの管理にもピッタリだ。

パーソナライズされたヘルスケアデバイス Apple Watch Series5―Apple

商品名:Apple Watch Series5

心拍測定器機能があり、心拍の異常があるとアラームで知らせてくれる
(引用:公式サイト

日常的に消費カロリーや運動量、歩数などを記録するアップルウォッチには心拍数測定機能があり、心拍が早すぎたり遅すぎたりすると、画面にアラートが表示される。

例えば、運動を終了して10分以上(安静時)に心拍数が選択したしきい値を上回る状態または下回る状態が続いた場合、通知を受け取ることができる。

さらに特徴的なのは、転倒検出機能だ。手首の動きで転倒を検知し、転倒後に万が一反応がないと、自動で緊急電話を発信し、家族に所在場所を通知する機能を備えている。また、聴覚に損傷を与えるレベルの騒音を検出し警告する機能などユニークな機能もある。

よりアクティブに健康を管理するSteel HR Sport―Withings

商品名:Steel HR Sport

測定した心拍数から最大酸素消費量を推計し、フィットネスレベルを評価できる
(引用:公式サイト

毎日の運動の相棒にするなら、トレーニング用に設計された「Steel HR Sport」がイチ押しだ。50mの深度に耐える防水性能に最長25日間持続する長寿命バッテリー、さらにステンレススチール製のフレームと、激しいスポーツにも耐えられるタフな構造が特徴だ。30種類以上のスポーツごとにトレーニングモードが用意され、詳細な追跡リポートを提供してくれるのも魅力だ。

防水機能で水泳やシャワー時にも使用可能 vivosmart 4―GARMIN

商品名:vivosmart 4

つけているストレスを感じないほど小設計だが、健康管理機能は充実している
(引用:公式サイト

GPS機能に優れサイクリング愛好者などにユーザーが多いガーミンのスマートバンド型機種。スタイリッシュなリストバンド状のデザインで、本体部分も薄くどんな動きでも邪魔にならない形状になっている。光学式の心拍計を備えており、睡眠モニターではレム睡眠などの記録も可能だ。防水性にも優れ、腕に着けたまま水泳やシャワーも可能。休息が必要なタイミングを分かりやすく通知してくれるエネルギーモニター機能も搭載されている。