14788〈行きたい東京のBAR〉磨き続ける技術が生んだ下町・北千住の最古参バー【 Brass 】(北千住)┃TOKYO BAR STORY

〈行きたい東京のBAR〉磨き続ける技術が生んだ下町・北千住の最古参バー【 Brass 】(北千住)┃TOKYO BAR STORY

男の隠れ家編集部
編集部
北千住といえば赤ちょうちん、居酒屋の町。オープンした平成8年(1996)当時、バーは一軒もなかった。周囲から反対されたが、「当時から北千住は人の乗り降りの多い駅。僕の中では必ず需要があると思っていました」と宮田淳司氏。
目次
今や若者の街になった北千住で、JRや私鉄の駅から徒歩約5分というアクセスの良さも魅力だ。

最初の20年間は元旦以外休まないで営業。今では7、8軒の後発バーが集まる北千住で、最古参の老舗バーとして知られる存在となった。

24年前にここでバーを営むことには啓蒙するという意味もあったという。下町のバーで気軽に飲んでバーの作法を知ることこそ、バーの底上げにつながると信じていたのだ。

バーカウンターはアフリカ産ブビンガの一枚板。厚さが10cmある。
シェイクする宮田氏。スマートな体形で年齢を感じさせない。毎朝、お通しのローストピーナッツを1時間半かけてローストしている。

オーセンティックバーでありながら、ボトルキープできる親しみやすさ。オープン当初から通う常連客も多く、カウンターで知り合って結婚したカップルは今や10組を数える。

「バーは日常の中の非日常。一回リセットしてから家に帰っていただくところ」。宮田氏の控えめで謙虚な人柄が、今も長く続いている理由だ。

カウンター席で話が弾む。
お客様に関するメモを記した年季の入った顧客ノート。

【Selected cocktail】サイドカー

サイドカー

ブランデーは甘みがより強いレミーマルタンVSOP。一番のポイントはシェイク。氷を割っていったん洗って角を取ってから再度凍らせた氷を使うと、水っぽくならないという。1200円。

【BAR DATA】
Brass(ばーぶらす)
足立区千住3-33
03-3882-3322
営業時間/18時~翌3時
定休/日曜
席数/カウンター8席、テーブル20席
チャージ/600円
アクセス/JR・東武鉄道「北千住駅」より徒歩約5分

※新型コロナウイルス対策のため営業時間・定休日等に変更の場合あり。HP等で要確認。

情報概要

編集部
編集部

いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

Back number

バックナンバー
More
もっと見る