群馬県谷川岳[ 標高/1977m]…谷川岳ロープウェイ

二つのピークをもつ名山。頂上部へと続く空中散歩

『日本百名山』に名を連ね、上越の山々の中でも一、二の名峰とうたわれる谷川岳。山頂部は二峰に分かれており、それぞれ標高1963mのトマの耳、1977mのオキの耳と呼ばれる。

一ノ倉沢に代表される日本有数の大岸壁のイメージが強いが、谷川岳ロープウェイに乗れば、子どもから中高年まで比較的容易に登山が楽しめる。

まずは、土合口駅から標高1319mの天神平駅へ。ロープウェイは2005年より「フニテル」という段差のないバリアフリー仕様に。足下には広々とした草地が広がり、窓には雄大な景色が広がる約10分の乗車はまさに空中散歩気分。

次に峠リフトに乗り継ぎ、天神峠駅へ。徒歩1分の天神峠展望台からは、二峰が目の前に聳える眺望が圧巻だ。駅を降りたら、道標に従って天神尾根をつたい、山頂を目指そう。急勾配や鎖の岩場などを経て、歩くこと約2時間30分。一つ目の山頂、トマの耳にたどり着く。

いったん下ってさらに20分ほど歩いたやせ尾根の先のもう一つの山頂、オキの耳からは、白毛門や朝日岳、赤城山などが一望できる。名峰の名に偽りのない大パノラマに圧倒されるだろう。

・谷川岳ロープウェイ 土合口駅~天神平駅(所要最速10分)・運行時間/8:00~17:00(平日)、7:00~17:00(土日祝 ※1/1~3除く)・料金/片道1250円、往復2100円(大人)・営業期間/通年
・アクセス 電車の場合/JR上越新幹線「上毛高原駅」より関越交通バス谷川岳ロープウェイ駅行きで約50分。または、JR上越線「水上駅」より同バス谷川岳ロープウェイ行きで約20分。クルマの場合/関越自動車道「水上IC」より国道291号線経由で約25分。・駐車料金1日500円円(※12月〜4月 1000円、土日祝のみ)
・問い合わせ先/水上温泉旅館協同組合 TEL:0278-72-2611 
http://www.minakami-onsen.com/

福島県安達太良山[標高1700m]…あだたらエクスプレス

詩に歌われた空の下、見どころある道を行く

安達太良連峰の主峰安達太良山は、山頂部が円錐峰のため「乳首山」とも呼ばれる。

深田久弥著『日本百名山』では、「あだたら」の名が早くも万葉集に出ていると触れている。郡山から福島までの間、車窓から鮮やかにこの山が眺められ、雪のある時には一層立派に私たちの目に迫ってくるという。

奥岳と薬師岳を結ぶロープウェイの、ゴンドラ山頂駅から徒歩5分の薬師岳パノラマパークには、高村光太郎の詩にちなむ「ほんとの空」の記念碑が立つ。薬師岳展望台からは阿武隈川、蔵王連峰まで一望。くろがね小屋や勢至平を経由して奥岳温泉へ下るコースは、歩きやすく見どころも満載だ。

・あだたらエクスプレス ゴンドラ山麓駅~ゴンドラ山頂駅(所要時間10分)・運行時間/8時30分~16時30分、1分間隔で運行・料金/片道1000円、往復1700円(大人) ・営業期間/4月20日~11月4日
・アクセス 電車の場合/JR東北本線「二本松駅」よりタクシーにて約30分。または、「郡山駅」よりシャトルバス(要予約。岳温泉観光協会 TEL:0243-24-2310)にて約75分の終点「奥岳」下車。クルマの場合/東北自動車道「二本松IC」より国道459号、県道386号経由で約20分
・問い合わせ/富士急安達太良観光株式会社 TEL:0243-24-2331
http://www.adatara-resort.com/

栃木県那須岳[標高1915m]…那須ロープウェイ

噴煙上る壮大な景色と温泉で、山の恩恵に浸る

最北端に位置する茶臼岳を主峰とする那須連山。『日本百名山』においては、「それらの温泉を根拠として登山の出来ることが、那須岳の大きな特典であろう」と讃えている。

ロープウェイは茶臼岳の7合目から9合目を結んでおり、約40~50分の登山で山頂に到達できる。頂上から見晴らす限り壮大な景色が望め、あちこちに立ち昇る噴煙の迫力が登山者を高揚させるだろう。

秋には真っ赤に燃えるツツジやナナカマドが熊笹の緑と混ざり合い、一層見応えのある風景に。10月5日~15日頃がピークだ。

・那須ロープウェイ 那須山麓駅~那須山頂駅(所要時間4分)・運行時間/8時30分~16時30分(3月20日~11月30日)通常30分間隔で運行(状況により変動あり)・料金/片道1200円、往復1800円(大人)・営業期間/3月20日~11月30日
・アクセス 電車の場合/JR東北新幹線「那須塩原駅」より路線バスにて70分の終点「山麓駅」下車。またはJR東北本線「黒磯駅」より路線バスにて60分の終点「山麓駅」下車。クルマの場合/東北自動車道「那須IC」より約30分、ボルケーノハイウェイ終点
・問い合わせ/那須ロープウェイ TEL:0287-76-2449
https://www.nasu-ropeway.jp/

群馬県奥白根山[標高2578m]…日光白根山ロープウェー

標高2千mから登れる関東以北の最高峰

「頂上は一種異様である。それは蜂の巣のように凹凸がはげしく、どこを最高点とすべきか判じ難い。小火口の跡があちこちに散在しており、それをめぐって岩石の小丘が複雑に錯綜している」と『日本百名山』で描写される白根山。

その通り、現在は活動休止しているが、日光火山群で唯一噴火記録がある。日光白根山ロープウェーを利用すれば、標高2000mから山歩きが始められる。火山の地形を堪能できる周回コースは約5時間の行程。初心者でも十分に歩けるだろう。

山頂駅そばには群馬の山々を見渡せる「天空の足湯」がある。その素晴らしい展望に疲れも吹っ飛んでしまう。

・日光白根山ロープウェイ 山麓駅~山頂駅(所要時間15分)・運行時間/8時~16時(下りは~16時30分)・料金/片道1300円/往復2000円(大人)・営業期間/5月18日~11月4日(運休日あり)
・アクセス 電車の場合/JR上越新幹線「上毛高原駅」より路線バス(「鎌田」にて乗換あり)にて約110分の終点「丸沼高原」下車。またはJR上越線「沼田駅」より路線バス(「鎌田」にて乗換あり)にて約90分の終点「丸沼高原」下車。クルマの場合/関越自動車道「沼田IC」より国道120号にて約60分
・問い合わせ/丸沼高原総合案内 TEL:0278-58-2211
http://www.malnuma.com/ 

長野県栂池自然園…栂池パノラマウェイ

雲上で壮大な光景と季節の草花を愛でる

日本でも有数の高層湿原がある、栂池自然園。標高約1900mの高所に広がる栂池自然園は一周5.5㎞の遊歩道が整備されており、白馬連峰の大展望が直ぐ目の前に展開する。夏の花々、秋の紅葉、10月には新雪の白馬三山を借景に美しい風景を愛でられる。

その白馬岳は「大雪渓があり、豊富なお花畑があり、眺望がすこぶるよい。高峰へ初めての人を案内するのに好適な山」と『日本百名山』ではとらえており、東側の鋭く切れ落ちた山容を怒れる獅子といった颯爽たる姿と賛辞を送っている。初心者だけでなく、山を知り尽くす上級者をも魅了する。

・栂池パノラマウェイ 栂池高原駅~自然園駅(所要時間40分)・運行時間/ゴンドラ8時~16時20分、ロープウェイ8時30分~16時40分(日にちにより変動あり)、それぞれ20分間隔で運行・料金/片道1920円、往復3600円(大人)・ 営業期間/6月1日~10月31日
・アクセス 電車の場合/長野新幹線「長野駅」より特急バスにて約85分の終点「栂池高原」下車。クルマの場合/上信越自動車道「長野IC」より国道19号、白馬長野オリンピック道路、国道148号経由で約15分
・問い合わせ/白馬観光開発株式会社 TEL:0261-72-3150
http://www.tokyu-hakuba.co.jp/

富山県立山[標高3015m(大汝山)]…立山ロープウェイ

多彩な乗り物で魅了する山岳観光ルート

日本で最も早く開かれた山の一つ立山。『日本百名山』では、古くから栄えたのは大宝元年(701)に建立された立山権現の存在を指摘している。霊山の功徳もさることながら、変化に富む登山の楽しみでも参拝客を魅了してきた。

大観峰から黒部平まで、標高差500mを結ぶロープウェイは途中に支柱が一本もなく、眼下に黒部ダム、黒部湖が広がる。

ロープウェイ区間を含む立山黒部アルペンルートは、富山県立山町から 長野県大町市までの北アルプスを貫く世界的な山岳観光ルート。トロリーバスやケーブルカーなど多彩な乗り物も大きな楽しみとなっている。

・立山ロープウェイ 大観峰駅~黒部平駅(所要時間7分)・運行時間/8時30分~17時30分(11月4 日〜30日間の休日は8時30分〜16時30分)、20分間隔で運行・料金/片道1320円、往復1980円(大人)・営業期間/4月10日~11月30日
・アクセス 電車の場合/JR北陸本線・高山本線「富山駅」より富山地方鉄道「立山駅」下車。または上越新幹線「越後湯沢駅」よりほくほく線・北陸本線「魚津駅」下車。富山地方鉄道に乗り換え、「立山駅」下車。クルマの場合/北陸道「立山IC」より約35分
・問い合わせ/立山黒部貫光(株)営業推進部  TEL:076-432-2819
http://www.alpen-route.com/

長野県木曽駒ヶ岳[標高2956m] …駒ヶ岳ロープウェイ

下界では味わえない感動が天上で待ち受ける

信州の木曽谷と伊那谷の間を連なる中央アルプスの最高峰である駒ヶ岳。麓の伊那地方では、南アルプスの甲斐駒ヶ岳と対比して西駒と呼ぶこともある。

千畳敷カールまでは、バスとロープウェイを乗り継いで、約1時間で行ける。標高3000m級の岩肌の真下には別世界が広がり、遠くを仰ぎ見れば、南アルプス連峰、富士山といった山々が織りなす眺望に感動のため息がこぼれる。

2度登頂した『百名山』の著者・深田氏は、こう振り返っている。「森林帯の中の急路を登って、ついに高山帯に出たときの壮快さは格別である。素晴らしい天気に恵まれて、四周の眺望をほしいままにした」(一部略)

・駒ヶ岳ロープウェイ しらび平駅~千畳敷駅(所要時間7分30秒)・運行時間/8時~17時(土・日、または季節によって変動あり)20分間隔で運行・料金/片道1370円、往復2540円(大人)・営業期間/通年
・アクセス 電車の場合/JR飯田線「駒ヶ根駅」よりバスにて約54分、「しらび平駅」下車。クルマの場合/中央自動車道「駒ヶ根IC」より約3分の「菅の台バスセンター」へ。一般車両通行禁止のため専用路線バスにて約40分、「しらび平駅」へ
・問い合わせ/駒ヶ岳ロープウェイ TEL:0265-83-3107
http://www.chuo-alps.com/