62338牛タンを一本買い! 丸ごと使い切る絶品レシピを作ってみた

牛タンを一本買い! 丸ごと使い切る絶品レシピを作ってみた

男の隠れ家編集部
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「牛タンを思う存分食べてみたい!」とは、世の男たちなら一度は思ったことがあるはず。そんな欲望を満たすべく、ネット通販で牛タンを一本買いして楽しむ人が密かに増えているという。

そこで実際に、牛タンを思い切って一本買い! 丸ごと使い切るレシピを料理研究家の高橋善郎さんに伝授してもらった。

■牛タン一本買いしたときの注意点や保存方法

牛タンは部位ごとに硬さが違ってくる

牛タンを一本(ブロック)で購入すると、好きなだけ食べられるほか、さまざまな部位を楽しむことができる。牛タンの部位は、タン元、タン中、タン先に分けられる。タン元とタン中の下にタン下(タンゲタ)という部位があるが、通販で購入するとあらかじめ取り除かれていることも多い。

タン元は脂ののった柔らかい部位なので、そのまま焼肉にしたりしゃぶしゃぶにしたりするのがおすすめ。タン中はタン元より少し硬くなるので焼いたり煮たりして活用。タン先は硬い部位なので煮込んで使うと良い。それぞれ部位の特徴を活かして調理したい。

牛タンは一本で買えるほか、切り落としになった「訳あり品」も売っている。この場合は、どこかの部位が200〜400gなどになっていることが多く、その分お買い得になっている。部位を確認して、「煮込み料理に使いたい」など用途が決まっている場合は、こちらを買ってもよいだろう。

購入品は、たいていは下処理がされているので、そのままカットして使えば大丈夫。焼肉にするのであれば、タン元はやや厚切りにしてもよいがタン先は硬いので薄切りにして使おう。余ってしまった場合の保存方法は次の項目を参考にしてほしい。

<冷凍するときの保存方法>
タン元:カットせずにブロックのままチャック付きポリ袋に入れて、冷凍庫で保存。解凍するときは冷蔵庫でゆっくりと。

タン中・タン先:ブロックのまま下茹でして、チャック付きポリ袋にブロックと下茹でしたスープを一緒に入れると乾燥しない。チャック付きポリ袋に入れて冷凍庫で保存。こちらもできれば冷蔵庫でゆっくりと解凍したい。

■タン元は「牛タンしゃぶしゃぶ 薬味おろしとゆず胡椒ポン酢」であっさりと

スーパーで買える薄切り牛タンでもOK

タン元は柔らかい反面、脂が多いので、和風だしでしゃぶしゃぶにして、あっさり食べるのがおすすめ。タンの独特の食感がおいしく、いくらでも食べれてしまう!

【材料(約4人分)】
・牛タン(タン元) 約200g
・ダイコン 200g
・ミョウガ 2本
・大葉 4枚
・ポン酢 大さじ4
・ゆず胡椒 小さじ2分の1
・かいわれ大根 適量

【A】
・ショウガの輪切り 6枚
・昆布 1枚
・輪切りトウガラシ 1本分
・水 600ml
・白だし 80ml
・塩 小さじ4分の1

【作り方】

(1)牛タンは薄切りにする。ダイコンをすりおろし、水気を軽く切る。ミョウガ、大葉を粗みじん切りにし、大根おろしと和えて小皿に盛り付ける。ポン酢とゆず胡椒を混ぜ合わせてつけだれを作り、小皿に盛り付ける。

牛タンの薄切りは3〜5ミリくらいの厚さを目安に

(2)鍋に【A】を入れ、ひと煮立ちさせる。弱火で2〜3分ほど加熱する

(3)1を器に盛り付け、根本を切り落としたかいわれ大根を添える。牛タンを適宜しゃぶしゃぶして大根おろし、つけだれと食べる

牛タンで薬味を巻いて、つけだれで食べよう

★ポイント
・牛タンの茹で加減はお好みで。少しレアくらいがおすすめ。
・しゃぶしゃぶ用のスープは牛タンの旨みも入っているので、締めのスープや雑炊などに使ってみよう。 ・ゆず胡椒ポン酢はゆずの風味とピリッと感がいいアクセントに。ポン酢に一味を加えた一味ポン酢などもおすすめ。

■牛タン丸ごと! ほろほろ牛タンのスパイスカレー

ブロックならではの醍醐味を堪能できる

思い切って牛タンを丸ごと煮込みに使うなら、カレーがおすすめ。牛タンを煮た汁は旨みがたっぷりなのでカレーの出汁代わりに使用するとコクが出る。牛タンは脂質なども比較的高いのでトマトベースのカレーにすると、トマトの酸味などもあり好相性。食べ飽きないやみつきカレーになる!

【材料(2人分)】
・温かいごはん 適量
・牛タン 約1kg
・タマネギ 中2個
・牛タンを煮た汁 3カップ
・サラダ油 大さじ2
・オリーブの実、フライドオニオン 各適量

【A】
・カットトマト缶 1缶(400g)
・砂糖 大さじ4
・ハチミツ 大さじ2
・カレー粉、チキンコンソメ、薄力粉 各大さじ1と2分の1
・クミンパウダー、ガラムマサラ 各小さじ1
・すりおろしショウガ、すりおろしニンニク 小さじ2分の1
・胡椒 小さじ4分の1
・塩 15g

【作り方】

〜牛タンの下準備〜
牛タンは冷凍であればしっかり戻す。ドリップなどをふき取り、大きめに切る

大きめに切るのがポイント

(1)圧力鍋に牛タン、水(使用する圧力鍋のMAX量)を入れる。20分加熱し、圧力が抜けるまで置く。

(2)(1)の間にタマネギをみじん切りにする。温めたフライパンにサラダ油をしき、タマネギを入れ、弱火で10分ほど炒める。

(3)【A】を入れ、粉っぽさがなくなるまで炒める。牛タン、牛タンを煮た汁を加え、ひと煮立ちさせる。フタをして、極弱火で20〜30分ほどときどき鍋底から混ぜ合わせながら煮る。器にごはんと一緒に盛り付け、オリーブの実、フライドオニオンを添える。

★ポイント
・圧力鍋がない場合は、たっぷりの湯に牛タンを入れ、ひと煮立ちさせる。フタをして弱火で2時間30分〜3時間ほど煮る。煮終わった牛タン、スープなどは適宜料理に活用する。
・普通の鍋で茹でる際に長ネギの青い部分やショウガの皮、ニンニクなどの香味野菜を一緒に茹でると臭みもとれやすい。
・今回はタマネギをメインに使用したが、ニンジン、セロリなどみじん切りにしてタマネギと一緒に炒めるとさらにおいしい。

今回のレシピは、「牛タンは焼肉以外に思い浮かばない」という人にはうってつけ。しゃぶしゃぶやカレーにすると、いつもの牛タン焼肉とはまた違う味わいになる。ぜひ一度、試してみてほしい。

【取材協力:高橋善郎】
料理研究家/トライアスリート。料理家でありながら、東京世田谷にある和食料理店「凧(はた)」「凧 HANARE」の代表を務める。調理師免許、きき酒師、ソムリエ(ANSA)、野菜ソムリエなど食に関する資格を9個保有し、食品メーカーのレシピ開発、店舗コンサルティングを中心に、各メディアに出演中。トライアスロンの国内大会では年代別優勝するほどの実力を有し、2018年、2019年、2020年に行われた世界選手権にはエイジグループ日本代表として3年連続で出場(2020年は新型コロナウイルスのため未開催)。走る料理家として、スポーツメーカーや健康雑誌とのタイアップも多く手がけ、「食×健康×スポーツ」を普及する活動も精力的に行っている。
http://yoshiro-takahashi.com

取材・文:岡本のぞみ(verb)

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